和柔【元気と病気の根源】コラム3
一言でいうと錆びること!
鉄が錆びるように体の細胞も錆びます
錆びると活性酸素が発生します
但し、
代謝=自然治癒力で錆びを落とすこともしています
このコラムはあまり勉強したくない理科(生化学)のお勉強タイムです^^
しかし自身の体内でどういう営みが行なわれているのかを知ることは
自身の健康を維持するために大事なことだと思います。(^^ok
酸化
酸化は、空気(酸素)が物質の性質を変化させる反応です
例えば、鉄の棒を空気にさらしておくと鉄の表面が赤く錆びます
これは、鉄が酸素と水に反応して化学変化したためです
地球上に酸素があるかぎり物質はすべて酸化します
酸化には「燃焼」と「腐食」の2つの種類があります
燃焼
燃焼は
酸素と燃料が反応して熱や光を放出する反応のことです
例えば、ロウソク(燃料)の火は
ロウソクが酸素と化学反応して燃焼しているためです
そして燃え尽き無くなります
我々は、この燃焼という酸化反応を利用して
暖を取ったり、
食べ物を焼いたり、、
明るさを得たり、、、
生活活動を円滑にしてきました
腐食
腐食は
金属やプラスチックなどの物質が
酸素と水などの物質とが反応して
性質が変化する反応のことです
上記しましたが
鉄の棒を空気にさらしておくと錆びる現象です
・・腐敗⇒腐食と間違いやすい
「腐敗」は「腐食」とは違う反応,現象です
生物の死体や生きている生物が
微生物や酵素(こうそ)などの働きによって
分解・変化する反応です
⇒牛肉が腐って臭くなる現象が腐敗です
人体内でおこる酸化反応
生命体は
ミトコンドリアと共存することで
酸素を使い「酸化」という化学反応を利用して
多くのエネルギーを得ることが出来るようになりました
酸化は
我々体内(37兆個)細胞の代謝において重要な役割を果たしています
また、免疫機能においても
免疫細胞が細菌やウイルスなどの異物を攻撃するために
活性酸素と呼ばれる酸化性物質を産生します
免疫キラーT細胞が癌細胞を死滅させる武器も活性酸素です
活性酸素は
異物(細菌、ウイルスなど)の細胞膜を破壊したり
異物の遺伝子を損傷したりする免疫細胞の武器です
活性酸素は
ミトコンドリアがATPエネルギーを産生するときに発生する副産物なのです
活性酸素⇒酸化ストレス
しかし、活性酸素の産生が過剰になると
酸化ストレスを引き起こします
酸化ストレスとは
活性酸素の働きによって
自身の細胞や組織が損傷を受ける状態のことです
酸化ストレスは
老化、がん、生活習慣病などの
さまざまな疾患の原因となると考えられています
抗酸化物質
酸化ストレスを防ぐためには
抗酸化物質を摂取することが大切です
抗酸化物質とは
活性酸素の働きを抑制する物質のことです
抗酸化物質には
ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールなどがあります
これらの抗酸化物質は
果物、野菜、海藻類、ナッツ類などに多く含まれています
抗酸化を促す運動は
激し過ぎる運動は活性酸素を多く発生させます
筋肉細胞は速筋繊維(白色=白筋)と
遅筋繊維(赤色=赤筋)があり、
たとえば
陸上競技100m走~400m走のような激しい運動は
主に白筋を使う運動で
酸素を使わない「解糖系」というエネルギー代謝の方法を使うため
パワーは出るのですが
老廃物(乳酸、活性酸素など)が多く発生し直ぐに筋疲労を起こしてしまいます
この様な運動を無酸素運動といいます
逆に
息が上がらないウォーキングやジョギング(スロージョグ)は
ミトコンドリアを多く含んでいる赤筋を主に使うため
ATPエネルギー代謝の効率が良く
産生したに乳酸や活性酸素を
代謝(異化・同化)や免疫活動(異物を攻撃)に
効率よく使うことができ
自身の細胞や組織を傷つける酸化ストレスを防いでくれます
抗酸化を促す運動=有酸素運動となります
まとめ
体内での酸化は
エネルギーの生成、細胞の代謝、免疫機能など
生命活動のあらゆる場面で重要な役割を果たしています
しかし
活性酸素の産生が過剰になると
酸化ストレスを引き起こし
さまざまな疾患の原因となる可能性があります
抗酸化物質を摂取することで
酸化ストレスを軽減し健康の維持に役立てることができます
運動も
血液及びリンパ循環を促すことで酸化ストレスを軽減します
結論
我々は酸化の副産物である活性酸素を上手く利用してきました
但し、活性酸素は諸刃の剣で、
老化、癌、生活習慣病になる原因因子です
生活習慣病に至るまでの未病状態(⇒腰痛、坐骨神経痛、肩凝り、手の痺れ、頭痛など)も
突き詰めてみれば酸化ストレスによって引き起こされています
その改善策は薬ではありません
ミトコンドリアを活性化させる食事と運動です
食を改め、有酸素運動をしてミトコンドリアと共に健康になりましょう!
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