階段や坂道の「下り」が怖いあなたへ

〜衝撃吸収の要(かなめ)「膝裏」と「足首」のバネを取り戻せ!【ひざ痛/各論3】〜


「上り」よりも「下り」が痛むのはなぜ?

「階段を上る時は平気なのに、下りる時に膝がズキッと痛む」 「下り坂になると、膝がガクガクして怖い」

膝の痛みを抱える方の多くが、このように**「下り」での辛さを訴えます。 理由は単純です。下りる動作は、体重に重力の加速が加わるため、平地や上りに比べて着地の衝撃が非常に大きい**からです。

健康な脚なら、筋肉が優秀な**「衝撃吸収装置(ショックアブソーバー)」**として働き、この衝撃を和らげてくれます。しかし、下りで痛む膝は、この装置が故障してしまっている状態です。

今回は、この衝撃吸収装置の主役である「小さな筋肉」と「足首の働き」について、イラストで分かりやすく解説します。


第1章:膝裏で耐える「小さな巨人」が悲鳴を上げている

下り坂で足を着地させる瞬間、膝がガクンと折れないようにブレーキをかけてくれるのが、太ももの裏にある「ハムストリングス」という筋肉です。

ハムストリングスはいくつかの筋肉の集まりですが、その中でも特に重要なのが、膝の外側・裏にある**「大腿二頭筋・短頭(だいたいにとうきん・たんとう)」**です。

  • 長頭(兄貴分): 骨盤から膝下まで長く伸びる。パワーがある。
  • 短頭(弟分): 太ももの骨から膝下まで、短い距離をつなぐ。

この「短頭」は、体は小さいけれど、膝を曲げながら支えるという重要な役割を担っています。しかし、小さいがゆえに負担が集中しやすく、すぐに疲労して硬くなってしまいます。 ここが硬くなると、ブレーキ性能が落ち、着地の衝撃が膝関節に直撃してしまうのです。

【イラスト図解1:小さな筋肉が必死にブレーキ!】

太ももの外側から膝関節の外側にある「長い筋肉(大腿二頭筋ー長頭)」と、そのの奥にある「短い筋肉(大腿二頭筋ー短頭)」

『下り坂で』この「短い筋肉」が必死に体重を支えブレーキを掛ける


第2章:現代人は「足の小指」が使えていない?

衝撃吸収装置はもう一つあります。それは**「足首」と「足の指」**です。

本来、私たちはデコボコ道を歩く時、足の指(特に小指側)で地面をグッと掴み、足裏のアーチを変形させてバランスを取ります。この働きを支えているのが、すねの外側にある**「腓骨筋(ひこつきん)」**です。

しかし、平らな舗装道路と靴の生活に慣れた現代人は、足の指を使う機能が退化し、小指が浮いてしまっている人が多くいます。 すると、腓骨筋がうまく働かず、足首のクッション機能(バネ)が失われ、地面からの突き上げが直接膝に来てしまうのです。

⇒足裏&足指の「衝撃吸収装置(ショックアブソーバー)」については次の各論4で述べます


第3章:痛みの交差点「腓骨頭」

ここで重要なのが、第1章の「大腿二頭筋・短頭」と、第2章の「腓骨筋」のつながりです。 実はこの2つの筋肉は、膝の外側にある出っ張った骨**「腓骨頭(ひこつとう)」**という一点に、上下からくっついています。

  • 上からは、疲労した「大腿二頭筋・短頭」が引っ張る。
  • 下からは、うまく使えていない「腓骨筋」が引っ張る。

この腓骨頭という小さなポイントに、上下からのストレスが集中します。これが、「下りで膝の外側や裏が痛む」正体の一つです。

【イラスト図解2:膝外側の「痛みの交差点」】

上から「大腿二頭筋短頭」、下から「腓骨筋」が伸びてきて腓骨頭に付着している。 上下の筋肉が縮んで引っ張り合い、中心の「腓骨頭」に負担が集中する。


まとめ:足指の感覚を取り戻そう

下りの膝痛を治すには、単に膝をマッサージするだけでは足りません。

  1. 硬くなった膝裏の「大腿二頭筋・短頭」を緩めること。
  2. 退化した「足の小指」を使えるようにして、腓骨筋を目覚めさせること。

この2つによって、故障した衝撃吸収装置(ショックアブソーバー)を修理する必要があります。 WAJU(和柔整体)では、膝だけでなく、足首や足指の調整も含めた全身のアプローチで、衝撃に負けない脚作りをサポートします。

p.s.⇒足裏&足指の「衝撃吸収装置(ショックアブソーバー)」については次の各論4で述べます

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