O脚の原因は「ひざ」じゃない!?


〜股関節と足首の「ねじれ」が引き起こすメカニズムをイラスト解説【ひざ痛/各論1】〜

そのO脚、見ないふりをしていませんか?

街中で、O脚でヒョコヒョコと歩く高齢の方を見かけることがあります。 「自分も少しO脚気味だけど、今は痛くないから大丈夫」 そう思っていませんか?

実は、人間の体は賢いもので、関節のズレが続くと、脳が「これ以上動かすと危険だ」と判断し、その状態で関節を固めて痛みを一時的に止めてしまうことがあります。これが慢性化の始まりです。

しかし、「痛くない=治った」ではありません。 O脚は、膝関節だけでなく、その上下にある「股関節」と「足首」のバランスが崩れた結果生じる全身の歪みです。放置すれば、将来的な変形性膝関節症のリスクを高めてしまいます。

今回は、O脚がなぜ起こるのか、そのメカニズムを分かりやすいイラストで紐解いていきましょう。


第1章:O脚の始まりは「股関節の外ねじれ」

O脚と聞くと、膝の骨が曲がっているイメージがあるかもしれません。しかし、根本的な原因の多くは、骨盤と太もものつなぎ目である**「股関節」**にあります。

股関節が、筋肉のアンバランスによって外側にねじれてしまうこと(外旋)が、O脚のスタート地点なのです。

【イラスト図解1:正常な脚とO脚の比較】

左側:「正常(理想)」股関節から膝、足首まで、重心の軸が真っ直ぐ一直線に通っている。 「軸が真っ直ぐ!」

右側:「O脚(股関節ねじれ)」股関節が外側にねじれ(外旋)、その影響で膝が外に開き、膝下の骨が内側に入り込んでいる。「股関節が外にねじれて、膝が開く!」

なぜ股関節がねじれるの?犯人はこの筋肉たち!

股関節を「外側にねじ曲げる力」が強すぎることと、「内側に引き寄せる力」が弱すぎることが原因です。

  1. 外側にねじ曲げる「困った筋肉たち」(過緊張)
    • お尻の奥にある筋肉(梨状筋など)や、骨盤を支える筋肉(腸骨筋、大臀筋)が、疲労などで凝り固まって縮こまり、太ももの骨を外側へ強力に引っ張ってしまいます。
  2. 内側の「サボっている筋肉」(筋力低下)
    • 太ももの内側にある**「内転筋群」**。この筋肉が弱ってたるんでしまうと、外側に引っ張られる力に対抗できず、脚が開いてしまいます。

【イラスト図解2:股関節をねじ曲げる筋肉のアンバランス】

お尻、骨盤側:外側にある筋肉(赤色⇒腸骨筋、大臀筋、梨状筋)、ギュッと縮こまって太ももの骨を外側に引っ張っている。

内もも側太ももの内側にある筋肉(青色⇒内転筋群)、力がなく伸びきっている。「内側の筋肉が弱って支えられない…(筋力低下)」


第2章:足首の「支える力」不足が拍車をかける

O脚の原因は股関節だけではありません。地面と接する唯一の部位である**「足首」**の機能低下も深く関わっています。

私たちは歩く時、片足で体重を支える瞬間があります。この時、足首の筋肉がしっかり働いていないと、着地の衝撃を受け止めきれず、膝が外側にカクンとブレてしまいます。これがO脚を助長させるのです。

足首を支える「縁の下の力持ち」筋肉

ふくらはぎの深層部にある**「脛骨筋(けいこつきん)」や、外側にある「腓骨筋(ひこつきん)」**は、足のアーチを保ち、着地の衝撃を吸収してバランスを保つ重要な役割を担っています。

これらの筋肉が弱ったり、うまく働かなくなったりすると、足首の支えが効かなくなり、踵(かかと)が外側に傾いたり(外反)、土踏まずが潰れたりして、その歪みが膝に直撃します。

【イラスト図解3:足首の崩れが膝の横ブレを作る】

足首の関節が不安定で、踵(かかと)が外側に傾く(外反)

「足首の支えが弱いと、膝が外にブレる!」ふくらはぎの筋肉(脛骨筋、腓骨筋)が弱くなると、着地の衝撃(矢印)で膝が外側に「カクン」と横ブレする。


まとめ:O脚は全身のバランス問題です

このように、O脚は「膝」単体の問題ではなく、**「股関節の外ねじれ」「足首の支え不足」**という上下からの挟み撃ちによって起こる、複雑な連動性の崩れ(ミスアライメント)です。

膝が痛いからといって、膝だけに電気をあてたり湿布を貼ったりしても、根本的な解決にはなりません。

  1. 凝り固まった股関節深部の筋肉を緩める。
  2. 弱ってしまった内ももや足首の筋肉を鍛え直す。
  3. そして、骨盤から足先まで真っ直ぐに体重が乗る「正しい重心軸」を取り戻す。

これらが必要です。 WAJU(和柔整体)では、痛む膝だけでなく、原因となっている股関節や足首の筋肉調整を行い、全身のバランスを整えることで、O脚の根本改善を目指します。

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