和柔【元気と病気・体の根源】コラム2
人間の全細胞は37兆個
1個1個の細胞内に100~2000個ある
ミトコンドリア
我々のエネルギー工場,発電所だ!
ATPエネルギーを作っている!
ミトコンドリアの仕事=ATPエネルギー代謝
![](https://okudaseikotsuin.com/wp-content/uploads/2024/01/人=細胞=ミトコンドリア.jpg)
ミトコンドリアの主な働きは
酸素を使ってエネルギーをたくさんつくることです
ミトコンドリアは細胞の中の発電所とたとえられます
![](https://okudaseikotsuin.com/wp-content/uploads/2024/01/ミトコンドリアATPエネルギー工場.jpg)
私たちは
食べ物を消化、吸収したり
筋肉を動かしたり
脳で考えたり
心臓が鼓動したりするのに
エネルギーが必要です
そのエネルギーをATPというかたちで
生み出しているのがミトコンドリアです
![](https://okudaseikotsuin.com/wp-content/uploads/2024/01/細胞とミトコンドリア-rotated.jpg)
ATPは最小のエネルギー単位です
たとえば
自動車を動かすために
石油をガソリンに精製して
エンジン内で気化し燃焼させます
ガソリンのままではうまく燃えません…
気化してはじめて完全燃焼するのです
ATPエネルギー代謝とは
石油をガソリンに精製する過程であり
ミトコンドリアは
ガソリンを燃焼しやすいように気化する化学工場です
ミトコンドリアの仕事はマルチだ!
ミトコンドリアはエネルギー産生以外に
・細胞の生死を制御する機能
・細胞内のカルシウムイオン濃度の調節
・免疫細胞の活性化や感染細胞の排除
に関与しています
37兆個の細胞すべてに存在する
ミトコンドリアは
一つの細胞に100~2000個程度含まれていて
分裂と融合を繰り返しており
その形状は酵素によって調節されています
しかし仕事をさぼらす(有酸素運動を怠るなどで)と
すぐに数が少なくなったり
小さく痩せてしまいます
p.s.
一つの筋細胞に2000個ある人は心身が疲れにくく
100個しなかい人は直ぐ疲れます
脳細胞では集中力の持続時間に大きな差が出ます
⇒ミトコンドリアの数の差が体力の差,脳力の差と言っても過言ではありません
ミトコンドリアが弱ると
ミトコンドリアの働きが低下すると
細胞の活動が低下し
生命活動に支障をきたす可能性が起こります
たとえば
●脳の神経細胞であれば
⇒見たり、聞いたり、物事を理解することに支障をきたします
●心臓の細胞であれば
⇒血液を全身に送る力が弱ります
●筋肉の細胞なら
⇒運動が障害されたり、疲れやすくなったりします
ミトコンドリアの弱り
=心身の老化=未病状態
→病気の発症→寝たっきり→死
ミトコンドリアの働きを維持するには
ミトコンドリアの働きを維持し
活性化させ、数を増やすには
運動と食しかありません
運動で活性化
運動では一般的に
筋トレで鍛える速筋繊維(白筋)よりも
有酸素運動で鍛えられる遅筋繊維(赤筋)のほうが
ミトコンドリアが多く存在しているので有効です
つまり
持久的な運動を継続的に行うことで
ミトコンドリアの量を増やすことができ
疲れにくい体を作ることができます
酸化で活性酸素が・・・
ミトコンドリアは
酸素を使ってATPを産生するので
酸化という反応がおこります
酸化は
活性酸素を発生させます
その活性酸素は老化の原因になります
また、活性酸素は
ミトコンドリアを傷つける原因にもなります
p.s.⇒次は活性酸素について述べます
活性酸素の生成を抑える抗酸化物質を摂取することも
ミトコンドリアの働きを維持するために役立つと考えられています
食で活性酸素を抑える
食事では
ミネラルのバランスを考えた栄養素摂取や
必須ビタミンの摂取
特にビタミン様物質と呼ばれる
コエンザイムQ10の摂取が重要です
コエンザイムQ10は活性酸素の害から守るほか
ミトコンドリアを増やして元気にする働きがあります
積極的に摂取したいのは
イワシ、ハマチの刺し身、
豚肉、牛肉、卵、
オリーブオイル、ブロッコリーです
p.s⇒「ビタミン様物質」については【和柔・食養生のコラム】で近日紹介,解説します
結論
今回はエネルギー代謝をミトコンドリアという小器官の観点から解説しましたが
基礎代謝=自然治癒力を活性化させる原動力はやはり運動と食のようです
運動は有酸素運動が有効です
食はタンパク質の摂取、ビタミンの摂取がエネルギー代謝を円滑にします
但し、ビタミンは自然のモノを摂る必要があります
ミネラルは不足しても摂り過ぎてもエネルギー代謝のバランスを損ね健康を害します
気をつけて摂取しましょう
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