コロナ禍で衰えた筋力Ⅱ
肺は風船⇒首,背中,胸の筋で息を吸い
腹筋で息を吐いている!(=努力呼吸)
だが、運動不足で腹筋が弱り
肺から息が吐き切れていない!
吐き切れないと
吸うことが覚束なくなる!!
観てみましょう
肺は風船、肋骨の拡張で酸素を取込む!
肺は風船⇒自力では動けません。

ボイルの法則で
肋骨が膨らめば気道から肺に空気が入ります

肋骨が窄めば空気は肺から出ていきます
:*:睡眠時は横隔膜が主動し呼吸をしています
(安静呼吸=無意識呼吸)
努力呼吸=『吸気』
活動、運動時は意識的に呼吸ができます。
これを努力呼吸といいます
息を多く吸うために
首と背中と胸の筋肉を使います

a.斜角筋 b.胸鎖乳突筋 d.上後鋸筋 e.前鋸筋
努力呼吸=『呼気』
努力呼吸の『呼気』は腹筋がおこないます

腹筋が肋骨(=肺)を最大に萎ますことで
多くの空気を出すことができます。
このように運動時は呼吸筋群を活用し
多くの酸素を取込みます
運動時に息が上がるのは腹筋が弱い!
息を多く吸うために首と背中と脇の筋肉を使い、
息を多く出すのに腹筋の収縮力を使います。
ボイルの法則で「出さないと吸い込めない」
理屈も、
なんとなくご理解頂けたのではないでしょうか

腹筋は何処?と問われると
【f.腹直筋】のイメージが強いと思います。
が、呼吸担当の腹筋は
【g.腹横筋】【h.下後鋸筋】が主役です。

このマイナーな【g.腹横筋】と
【h.下後鋸筋】が弱ると
お腹が腹腔内圧に圧せられて膨らみます。
ご自身のお腹は横側に膨らんでいませんか?!…
それはまさしく【腹横筋】が弱っている証拠です!
それから
【h.下後鋸筋】が弱ると
その付近から腰が曲がり出します。
そこに横隔膜の弱りが加わると
胸椎12番と腰椎1番で
圧迫骨折が多発します。
骨粗鬆症が進行した方が
咳やクシャミで背骨の圧迫骨折や
下部肋骨の骨折をするのは
呼吸筋=腹筋の弱りが原因だったのです。
当然、腰痛,背部痛も多発しますよ。
咳でぎっくり腰になるのも
横隔膜と腹筋の弱りです。
それともう一つ重要なマイナー筋があります。
⇒腰方形筋です。これはまた後日、
特集を組みます。
総括
ボイルの法則を解りやすく例えると
注射器を押すと水が出ます。引くと吸います。
半分しか押さないと水は半分しか出ません。
空気も同じで、
腹筋の収縮力が弱ると
肺から空気を出し切れません
然るに、
⇒肺に空気を充分取り込めない!
こういうことになります。
自身のお腹を観察してみてください。
お腹が横に膨らんでいる方は要注意!
呼気主動筋の腹横筋が弱っています。
この状態で幾ら筋トレをしてもお腹は絞まりません!
吐く息を強要した筋トレをしないと
腹横筋及び下後鋸筋を鍛えることはできません!
となると
体幹深層筋である呼吸筋群を鍛える
一番効率がいい運動は
ランニング・ジョギング・ウォーキングの有酸素運動となります
座位や臥位で腹筋の筋トレ運動を
しても呼吸を高める筋肉は
効率よく鍛えられないでしょう。
和柔整体ではWAJUウォーキングをご指導します。
また、
物理のボイル・シャルルの法則の
ー シャルルの法則で『ひと言』 ー
気球は
熱を風船に送ることで
気球のバルーンが膨らみ揚力で浮き上がります。
肺も同じこと、
温度が高いと空気を吸い込みやすく、
温度が低いと肺は膨らみ難い状態になります
ということは
体温が高い人は酸素の取り込みが良い、
低体温の人は呼吸が浅い!となります。
運動をする人は体温が高い=元気!
いつも座ってテレビを見てる人は体温が低い
=すぐ疲れる=すぐ痛がる!ということです。
この論理からでも
運動の必要性、有酸素運動(ジョギング・ウォーキング)
の重要性が解ると思います。
ちょっと余談ですが、
⇒自転車や水泳も有酸素運動だから身体に良いですよね!?
という質問を皆さまからよく聞かれます。
その答えは⇒
ここでの’体幹呼吸筋群を鍛える’の観点から言うと、
水泳は口呼吸になりますのでお薦めできません。
自転車は首(胸鎖乳突筋)脇(前鋸筋)背中(下後鋸筋)
に掛かる姿勢負荷が大きいのでお薦めできない
です。
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