コロナ禍で衰えた筋力Ⅰ
コロナ禍の三年で体力、筋力は
老若男女に拘らず衰えています
マスクを強いられたため
顔の筋肉は下がり
表情が貧困になっていませんか!?
食べ物や水分を飲み熟す力
唾液の分泌を促す力
発声の力
カラオケで以前のように声が出ない・・・
思わぬ衰えを感じていませんか!?
原因は舌・喉・顎の筋肉の弱りです
観てみましょう
舌の筋(舌骨上筋)&(舌骨下筋)
食べ物を噛む、
水分を飲み込む、
喋る、声を出す、
呼吸にも関与している
生命維持に
とても重要な筋肉が
舌の筋肉⇒『舌骨上,下筋』です
解剖学的観点で観察
◆舌骨上筋群

上の写真=MRI断面図です
青線で囲んだ部分全部が「舌」です

『舌』は上部(ピンク部)だけではなく
下部筋肉全部が舌=舌骨上筋です
下図⇒後頭部に伸びている
①「顎二腹筋」は
開口の主動筋です=アゴ関節を開く筋

口を開口する動作は
①顎二腹筋と
②舌骨下筋群が働くと
開口します
このとき、
上図○印の顎関節「下アゴの頭」は
赤→の方向に移動します

上図は顎関節の詳細図と写真で
右下の写真を観てください
関節窩から下顎の頭が前に移動し
さも脱臼しているかのように見えますが
これが正常な顎関節の開口の動きです
{p.s⇒ここに顎関節がズレ易い欠点がある}

上図を観てください
舌を「べぇー」と出すような動作は
①顎二腹筋
②舌骨下筋群が協力し
開口動作と連動して舌を動かしています
⇒咀嚼-嚥下の微妙な動作も反射的に行えます

舌を上げる動作も
①顎二腹筋&舌骨上筋群と
②舌骨下筋群が働きます
この①②の筋力が弱ると
上図○印部の「のど辺り全体」が下垂します
皆さんの”のど辺り”は、
このような状態になっていませんか!?
この状態が悪化すると
睡眠時無呼吸症候に陥ります
最悪、高齢になった時に
誤嚥性肺炎に罹患するかもしれません
⇒80歳以上の死因の第三位が誤嚥性肺炎です
◆舌骨下筋群
嚥下力や脳の血圧を調整する機能を持つ!

首の前、のどの所に
「舌骨下筋群」があります
②甲状舌骨筋と
③肩甲舌骨筋は
とても重要な筋肉です
②甲状舌骨筋の嚥下調整

この甲状舌骨筋は
嚥下時に喉頭を引き上げ、
喉頭蓋と喉頭口の閉鎖を
確実なものとし、
”誤飲”や”誤嚥”を防止する
重要な機能があります
③肩甲舌骨筋の脳の血圧調整

この肩甲舌骨筋は
気管前葉を牽引することにより
胸鎖乳突筋や他の頚部筋群が
緊張した際に
その筋肉の緊張に抵抗して
内頸静脈と総頸動脈
に掛かる圧力を軽減し
脳の血流を一定に保つ
重要な機能を果たしています
⇒頭の血圧、”顔のぼせ,火照り”を
首の筋肉レベルで調整します
総括
舌の動きは
アゴの開口、咀嚼と連動しています
さらに
頭と頸椎(C1,C2)の動き
とも連動しています。
加えて、
嚥下力や脳の血圧にも関与しています
舌筋の弱りは
顎関節を歪ませ、
上部頸椎もズレさせ、
脳圧をコントロールできないことによる
頭痛や頭重感、
のぼせや顔火照り
の要因になることを知りました
舌の衰え,弱りを放置することは
睡眠時無呼吸症や誤嚥性肺炎
に陥る要因になることも知りました
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和柔整体のぷるタッチ反射術は
他動的運動療法です
術者が
患者様のアゴを動かし
舌の動きを治す術(すべ)
を知っています
そして
患者様自身で行なう
エクササイズも考案しています
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