『糖化って?』

和柔【元気と病気・体の根源】コラム4

体は抗酸化より抗糖化の方が発展途上

戦後70年、あまりにも甘い物が反乱し過ぎています

現代人の体はまだ糖化に対応でき切れていません

糖化は糖尿病・動脈硬化・心筋疾患・脳血管疾患の元

外科的疾患の

脊椎管狭窄症・椎間板ヘルニア

変形性膝関節症・変形性股関節症

根本原因はコラーゲンの糖化です

糖化とは

肉やパンを加熱調理すると

茶色の焦げ目=「お焦げ」がつく「メイラード反応」

と同じ状態で

血管に入った余分な糖分が

タンパク質や脂質と結合して

「お焦げの塊」に化学変化する現象

糖化といいます

その「お焦げの塊」は

最終糖化物質『AGEs 』になります

AGEsは分解できず体内に蓄積

細胞や血管を劣化させる老化促進物質です

AGEsは活性酸素より悪玉

AGEs(advanced glycation endproducts)は

最終糖化物質=老化促進物質です

AGEsは3つのタイプがあります

糖化アルブミン(GA)

血液中の余剰グルコース(血糖)が

血中タンパク=アルブミンと結合した状態

アルブミンは血中に栄養素を運搬する運搬船です

その運搬船上の荷物が

グルコースだけになると

他の栄養素が運べなくなります

糖化ヘモグロビン

余剰のグルコース(血糖)が

赤血球のヘモグロビンと結合した状態

糖化ヘモグロビンはHbA1cのことです

糖尿病の診断基準に使われています

血中HbA1cが6.5%を超えると糖尿病診断されます

糖化LDLコレステロール=脂質AGEs

余剰のグルコース(血糖)が

脂質と結合した状態

一番たちが悪いのがこのタイプです

動脈硬化の元になるのがこれです

動脈硬化はLDLコレステロールが原因ですが

LDLだけではワルさはしません・・!

血中の余分な糖がLDLと結合=糖化

血管壁にこびり付き粥状動脈硬化を起こすのです

p.s.動脈硬化は「血管石灰化動脈硬化」もあります

以下のブログ「腎臓とミネラル」で詳しく解説しています

 その余剰糖分で一番たちが悪いのは

人工甘味料のブドウ糖果糖液糖です

そして糖化しやすい脂質は人工油脂のトランス脂肪酸です

この二つは2悪です! 

ブドウ糖果糖液糖は

ほとんどの清涼飲料やお菓子の甘み成分としてに使われています

トランス脂肪酸は

サラダ油に水素添加して固めた常温で固まる飽和脂肪酸

マーガリンやショートニングの油脂です

パンを膨らますのに使われています

チョコレートにも、アイスクリームにも、

クッキーや菓子パンにも、タップリ使われています

p.s.ここで,ご忠告

食養生は体に良い物を摂ることも大事ですが

先ず、体に悪い物を除くことから始めることが必要です

いまの食べ物事情は添加物まみれで

それから逃れることは実状不可能ですが

そこは勉強して最悪の物から避けていくことが肝要かと思います

糖化でコラーゲンが損傷!

糖化はAGEsの発生,蓄積によって全身の細胞に悪影響を及ぼします

糖化はコラーゲンを損傷し慢性炎症を起こします

コラーゲンは

体のタンパク質の30%を占めており

肌のハリや弾力だけでなく血管壁細胞構造作る成分です

糖化で起こる老化・病気は

脳の糖化

脳のタンパク質糖化により

AGEsが蓄積し神経細胞損傷などで認知症

血液、血管の糖化⇒これが始まり

動脈硬化・糖尿病

脳内末梢血管の糖化による認知症

腎不全

歯茎の糖化

口腔内の糖化⇒虫歯、歯周病とAGEsで口腔内慢性炎症

誤嚥性肺炎・心筋梗塞

脳梗塞・アルツハイマー型認知症

目の糖化

水晶体の糖化で弾力低下白内障

皮膚の糖化

皮下コラーゲン繊維の糖化でシワくすみ

骨の糖化

コラーゲン繊維の糖化で骨粗鬆症

関節軟骨,靱帯・椎間板・膝ー半月板の変性も糖化

脊椎椎間板ヘルニア・脊椎管狭窄症

変形性股関節症・変形性膝関節症は

糖化が原因です

AGEsはコラーゲン繊維の構造を変化させ

コラーゲン繊維同士の結合を弱めます

これにより

軟骨や半月板の弾性が低下し

摩耗や損傷が起こりやすくなります

また

AGEsはコラーゲン繊維の水分保持能力を低下させ

軟骨や半月板の乾燥を促進します

これにより

軟骨や靱帯、半月板が脆くなり破損しやすくなります

まとめ

糖分はタンパク質や脂質とくっついてAGEsというゴミを作ります

このゴミは細胞の機能を低下させ老化や様々な病気の原因となります

ゴミを作らないようにするには糖分の摂り過ぎを控え

タンパク質や抗酸化作用のある食品を摂ることです

AGEsは食品の加熱や保存の際にも生成されます

焼き菓子や揚げ物などの食べ過ぎや食品の保存方法にも注意しましょう

食後にストレッチや呼吸運動をすると

筋肉がグルコースを吸収し血糖値が急激に上昇するのを防ぐことができます

また、インスリンの分泌が促進されます

1日30分の有酸素運動を週に3~5回行うと

血糖値のコントロールに効果的で抗糖化となります

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