”ミネラル”って?

【和柔・食養生のコラム】No2

今回はミネラルについてお話したいと思います

ミネラルは重要な栄養素

ネラルは食品成分中の無機質・鉱物の総称で

カルシュウムカリウムナトリウムマグネシウムリン塩素亜鉛など

身体の正常な機能を維持するために不可欠な電解質(イオン)です 

電解質(イオン)とは?

水に溶けると電気を通す物質のことです

電解質は水中では電気を帯びたイオンになり

電気を通すようになります

イオンはプラスとマイナスがあります

磁石をイメージしてください

プラスのイオン’と’マイナスのイオン’はくっつき合い

プラスのイオン’と’プラスのイオン’は反発します

この原理を利用して細胞の浸透圧を調整したり

筋肉細胞や神経細胞に電流を通したり

して

身体を動かす動力の切っ掛けをつくります

ミネラルの働き

たとえば

カルシウムとマグネシウムは

 筋肉の収縮,弛緩に関与

ナトリウムとカリウムは

 体内の水分バランス,血圧の調整,神経の情報伝達を司り

カルシュウムとリンは

⇒相まってリン酸カルシウム」になり骨や歯を形成します

鉄は赤血球が酸素を運ぶ

 磁石の働きです

このように

筋収縮、神経活動や骨代謝、呼吸代謝など

我々の生命維持には無くてはならない

無機質、鉱物=栄養素です

ミネラルは不足しても摂り過ぎてもダメ!

そして

不足しても、逆に取り過ぎても

さまざまな健康問題を引き起こす可能性がある鉱物です

五大ミネラルの働きと過不足

五大ミネラルである

ナトリウム

②カリウム

③カルシウム

④マグネシウム

⑤リン

の過不足で

どんな問題が起こるか…

働きと共に観てみましょう

《①ナトリウムの働きと過不足
働き

ナトリウムはカリウムとコンビで働き(⇒陰陽関係)

血液量を維持(血圧を上げる)する

神経細胞膜内外で電気を流し情報を伝える

各細胞内に栄養を輸送する

働きがあります

摂り過ぎると

血圧が上がる

浮腫む

口渇感

不足すると

神経の電気流動が不足し

疲労感や頭重感

食欲不振

筋肉が吊る

こむら返り~痙攣

を起こします

《②カリウムの働きと過不足
働き

カリウムもナトリウムとともに働き(⇒陰陽関係)

神経細胞膜内外で電気を流し情報を伝える

各細胞外へ老廃物を排出する

腎臓でのナトリウム再吸収を抑制し水とともに尿として排泄を促すため血圧を下げる

働きがあります

摂り過ぎると

血圧が下がるため

冷える

知覚過敏などの神経症状がおこる

高カリウム血症にまで進行すると

不整脈など心臓の問題が発生します

不足すると

四肢の筋力低下,脱力感、

ひどい場合は動悸

《③カルシウムの働きと過不足
働き

カルシウムはリンと結びついて

リン酸カルシウム」をつくり骨、歯の硬さを維持する働きがあります

カルシウムはマグネシウムと連係し(⇒陰陽関係)

筋収縮運動に関与します

筋肉を収縮させるのがカルシウムです

逆にマグネシウムは筋肉を弛緩させます

摂り過ぎると

カルシウムが色々なところに沈着を起こし

泌尿器系結石

血管を硬くする動脈硬化(心疾患・脳血管障害など)

骨の変形や軟組織の硬化など

の原因になります

不足すると

神経筋症状(手足のしびれ、痙攣)

心臓症状(不整脈、心筋の収縮力低下)

骨代謝異常(骨粗鬆症、骨折)

《④マグネシウムの働きと過不足
働き

マグネシウムはカルシウムと陰陽関係にあり

筋肉を弛緩させます

それは筋収縮を制御するということで

血管を拡張させて血圧を下げる

働きがあります

また、血小板の凝集を抑え血栓を作りにくくする

といった役目を果たしています

摂り過ぎると

低血圧,徐脈

皮膚潮紅

筋力低下

めまい、ふらつき 

しかし摂り過ぎることは起こりにくい栄養素です

不足すると

筋肉が弛緩しにくくなり

筋肉の 痙攣 けいれん

こむら返り

が起きやすくなります

⇒マグネシウムは発汗によりカルシウムよりも多く失われがちな栄養素です

《⑤リンの働きと過不足
働き

リンはカルシウムの次に体内に多く存在するミネラルで

カルシウムやマグネシウムと結合し骨や歯を形成しています

また、エネルギーの貯蓄など細胞の生命活動に欠かせない栄養素です

摂り過ぎると

副甲状腺機能の亢進を促すため

骨代謝に悪影響を及ぼして骨密度が低下するリスクが高くなります

最近では

腎不全や心臓や血管の病気になりやすいことも指摘されています

リンが過剰になるのは幅広い食品に含まれる他、多くの加工食品にリン酸塩として添加されているためです!!

不足すると

食欲不振や倦怠感

骨変形や筋力低下

ただし、

リンは食品中に多く含まれているため一般的には不足する心配はほぼありません

リン不足や欠乏の予防より過剰摂取の回避が重要といえるでしょう

最後に

ミネラルは健康を維持する為に必要不可欠な栄養素です。しかし、体内で生成できないため毎日の食事で摂取する必要があります。ところが、取り過ぎても、取らなすぎても体内バランスを欠くことになるのです。そのミネラル・バランスを調整しているのが腎臓です。腎臓は体内の余分なミネラルを排泄するだけでなく、必要なミネラルを再吸収する役割も担っています。

 そしてミネラルの過剰摂取は腎臓を疲弊させ、ミネラルバランスが崩れてしまう原因になります。

その原因は悪名高い塩(ナトリウム)でしょうか? いや!それよりも食品添加物の素である『リン酸塩』=『リン』が諸悪の根源のようです。 次は【腎臓とミネラル(ナトリウム&リン)】と題して続きをお話しします。

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