〜「隠れO脚」の原因と対策をイラスト解説【ひざ痛/各論2】〜
「その歩き方、膝を壊しますよ」と言われたら
「歩く時にガニ股になっているよ」「膝が外を向いているね」 家族や友人から、そんな風に言われたことはありませんか?
これは、スポーツ選手など若い世代にも多い**「若年性O脚(隠れO脚)」**と呼ばれる状態です。見た目の問題だけではありません。この歩き方を続けていると、筋力が落ちてくる60代前後で、膝に「ギクシャクした痛み」が出始めるリスクが高まります。
今回は、なぜ膝が真っ直ぐ前に出ずに「外回り」してしまうのか、そのメカニズムを分かりやすいイラストで解説します。
第1章:犯人は太ももの「外側」と「内側」の筋肉!
私たちが歩く時、膝を真っ直ぐ前に持ち上げるためには、太ももの筋肉が「レール」のように働く必要があります。このレールの役割を担う主な筋肉が2つあります。
- 太ももの外側にある「大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)」
- 太ももの内側(少し前寄り)にある「縫工筋(ほうこうきん)」
この2つの筋肉がバランスよく引っ張り合うことで、膝は真っ直ぐに曲がり、持ち上がります。
バランスが崩れると、膝のレールが歪む!
ところが、この2つの筋肉のパワーバランスが崩れると、膝のレールが歪んでしまいます。 多くの場合、外側の**「大腿筋膜張筋」が強く縮こまり**、内側の**「縫工筋」が負けて引っ張られる**状態になります。
すると、どうなるでしょうか? 太ももの骨に対して、膝から下の骨(すねの骨)が内側にねじ込まれるような、複雑な歪み(ミスアライメント)が発生します。これが「膝が外を向く」原因です。
【イラスト図解1:筋肉のアンバランスが招く「膝のねじれ」】

太ももの外側にある筋肉(大腿筋膜張筋)が、ギュッと強く縮んで引っ張って「外側が強すぎる!(過緊張)」と。
太ももの内側にある筋肉(縫工筋)が、外側に引っ張る力に負けて「内側が負けている…」。
その結果、膝関節の部分で「すねの骨が内側にねじれる!」
第2章:ねじれた膝の中で悲鳴を上げる「3つのポイント」
筋肉のアンバランスによって、膝がねじれたまま歩き続けると、膝関節の内部には常に無理な力がかかり続けます。特に負担がかかりやすく、痛みが出やすいポイントが3つあります。
- 内側の半月板と靱帯のすき間(最も負担大!)
- 膝の後ろにある十字靱帯の付け根
- 外側の半月板と靱帯のすき間
中でも、すねの骨が内側にねじ込まれる影響で、**膝の内側(上記1)**には強烈なストレスが集中します。ここが「痛みの震源地」になりやすいのです。
【イラスト図解2:膝内部の「痛みの震源地」】

{ 膝関節を後正面から見た断面図 }
膝の内側(画面左側)の「内側半月板」と、その横にある「内側側副靱帯」の間の部分・⇒「ここに負担が集中!痛みの震源地」
▲⇒膝の中央奥(後十字靱帯)と・▲⇒外側(外側半月板付近)にも負担が。
まとめ:膝だけの治療では、また繰り返す
このように、「歩行で外回りする膝」は、単に膝が悪いのではなく、**太ももの筋肉のアンバランスによる「ねじれ」**が原因です。
痛みが出ている膝の半月板や靱帯だけに電気をあてたりマッサージをしたりする「対症療法」では、一時的に痛みが引いても、筋肉のバランスが悪いままなので、すぐに再発してしまいます。
根本的に解決するためには、以下の2つが必要です。
- 原因となっている筋肉(大腿筋膜張筋と縫工筋)のバランスを整えること。
- そもそもバランスを崩す原因となった、体幹(インナーマッスル)の歪みを正すこと。
WAJU(和柔整体)では、痛む膝だけでなく、全身のバランスを診て、体の奥深くにある筋肉から整えていきます。そして、正しい筋肉の使い方を取り戻すための運動指導も行います。
「自分の歩き方、大丈夫かな?」と気になった方は、ぜひ一度ご相談ください。老化は「脚」から始まります。早めの対策で、いつまでも元気に歩ける脚を保ちましょう。



コメント