腰・骨盤・膝症候

坐骨神経痛ー奥田整骨院ー茨木市

《腰・骨盤・膝症候》背骨のズレ,骨盤の歪み,半月板軟骨の摩耗は「結果そうなった」だけ! 原因は⇒背骨・骨盤を支え,動かす「体幹深層筋のアンバランス」だった!!

腰が痛むのは背骨がズレたから・・・?

お尻が痛むのは骨盤が傾いたから・・・?

膝に水が溜まるのは半月板軟骨がすり減ったから・・・?

答えはNO!です

背骨がズレる!骨盤が傾く!軟骨がすり減る!のは

『結果そうなった!』だけ

原因は

それを支え動かす筋バランスの崩れです!

そして

”アジャスト”する”ターゲット”は

背骨、骨盤、関節ー靱帯ー軟骨ではなく

アンバランスになった”筋肉”です!

椎間板ヘルニア・脊椎管狭窄症・脊椎スベり症

変形性股関節症・変形性膝関節症も例外ではありません

では、

「ぷるタッチ反射術」で

アジャストするターゲット筋群を観察してみましょう

アジャストするターゲット筋群

●体幹深部のターゲット筋-全容

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背面

1.横隔膜

2.脊柱起立筋(多裂筋)

3.中殿筋

4.小殿筋

5.梨状筋

6.股関節外旋筋群(内,外閉鎖筋・上,下双子筋・大腿方形筋)

7.骨盤底筋

「帆船」をイメージしてください。脊柱(背骨)が帆柱、骨盤が船体です。

帆柱と船体を支え、安定させる太いロープが-背部-深層筋群です。

 

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前面

1.横隔膜

2.大腰筋

3.腸骨筋

内臓の奥裏で背骨と骨盤を前-中-内から支え、股関節を可動させる大腰筋・腸骨筋=併せて腸腰筋

そこから筋膜で一体となっている横隔膜

これこそが背部深層筋群と拮抗して最深部で背骨、骨盤を支える最重要筋です

『腰・骨盤・膝症候』のトラブルメーカー筋の最右翼といえます

腰椎のターゲット筋

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1.多裂筋(脊柱起立筋)

2.大腰筋

上図では観察し辛いと思いますが

腰椎を最深部で支え動かす屈筋ー伸筋の大腰筋・多裂筋は腰椎-椎間孔及び椎間板を直で覆っています

この2つの筋肉の慢性的筋緊張が

椎間孔周辺で発生する神経根-代謝トラブルの2大ー腰椎トラブルメーカー筋と考えています

神経根-代謝トラブル⇒後述の「4.坐骨神経痛の病理と神経伝達の生理」を参照のこと)

骨盤のターゲット筋

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1.腸骨筋

2.小殿筋

3.梨状筋

骨盤ライン『捻れ-アンバランス』のトラブルメーカー筋です 

(⇒後述の【腰・骨盤・膝症候-施術設計図】の章を参照ください)

股関節のターゲット筋

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→○ 股関節外旋筋群梨状筋・外,内閉鎖筋・上,下双子筋・大腿方形筋

この筋群に慢性的筋緊張が起こると股関節の開排動作に不具合が発生し、

股関-変性-の最大のトラブルメーカーになります。 

それに加えて、

下肢軸-外回旋のくるい及び下肢のO脚をつくる、

膝関節-変性-の重要なトラブルメーカー筋といえます

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1.梨状筋ー股関節を外旋させる働き

2.外閉鎖筋ー股関節を外旋させる働き

⇒股関節外旋筋群の中で中心的な働きをする重要なターゲット筋となります

膝関節のターゲット筋

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●膝の内旋・膝の屈曲をさせる筋肉

1.縫工筋ー脛骨を内旋・内転させる働き

2.半腱様筋ー半膜様筋(ハムストリングス筋)ー脛骨を内旋・屈曲させる働き

3.薄筋ー脛骨を内旋・内転させる働き

○印鶩足(がそく)1縫工筋、2ハムストリンクス筋、3薄筋が付着する部位を鶩足といいます。この1,2,3の筋肉は膝を捻らす作用が特徴です。しかるに鶩足部位には大きなストレスが掛かります。

『鶩足炎⇒1,2,3の筋肉がまとまって付着している為、動作負荷が集中しやすい構造になっています。膝の曲げ伸ばし動作や捻り動作を頻繁に行なう運動を継続的にするアスリートの方に多く見られる膝疾患です。

『変形性膝関節症』⇒1,2,3の筋肉に慢性的筋疲労(萎縮)や冷えによる筋緊張が起こると鶩足より少し上の部分、関節裂隙(内側半月板の部位)に捻れ負担が慢性的に掛かり、内側側副靱帯、半月板、及び膝軟骨が変性を起す疾患をいいます。 

『鶩足炎』は若い方に多く、『変形性膝関節症』は中高年に多い疾患です。いずれもアプローチするターゲットは1縫工筋、2ハムストリンクス筋、3薄筋が施術の取っ掛りになります。

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●膝の外旋・膝の屈曲をさせる筋肉

1.大腿二頭筋ー長頭(ハムストリンクス筋) ー腓骨頭に付着、膝を外旋屈曲させる

2.大腿二頭筋ー短頭(ハムストリンクス筋)ー腓骨頭に付着、膝を外旋屈曲させる

○腓骨に付着し膝を外旋させます。半腱様筋,半膜様筋(ハムストリンクス筋)と相互して働くと膝を屈曲させます。

⇒1.2.に慢性的な筋緊張が起こると膝を外旋状態でロックさせてしまいます。それは外側半月板&外側側副靱帯に捻れ圧の負担が掛かってしまいます。しかし、自然発生的に外側半月板&靱帯を痛める確率は内側部を痛める率の5分の1ぐらいです。

【腰・骨盤・膝症候-施術の基本概念】

 WAJU(和重)は『和柔ぷるタッチ反射術の章』で人体を構造物に例えて説明しています。https://okudaseikotsuin.com/treatment/

 家屋の土台にあたる身体の部位は骨盤にあたります。しかし、家屋との違いは、その下に2本の脚が付いていますので(動物であるから当然なのですが…)支持性及び安定性に於いてはバランスのわるい構造体となります。

 その支持力、安定度に於いて、土台である骨盤が水平バランスを保てなくなると、大黒柱である背骨に少なからず力学的負担が掛かってしまいます。 脊椎の器質的変性腰痛疾患の原因の一端がここにあります。

 この骨盤の水平バランスの歪みを和柔流にカテゴライズすると、『1.骨盤の傾きアンバランス』と『2.骨盤の捻れアンバランス』に分類できます。

『1.骨盤の傾きアンバランス』は背骨の傾きと捻れの歪みに反映し、それによる不具合が、腰椎-椎間板ヘルニアであり、脊椎管狭窄症であり、脊椎スベリ症です。

また、『2.骨盤の捻れアンバランス』は、大腿骨軸及び下肢の回旋の歪みに反映します。その問題は、変形性股関節症をつくりますし、変形性膝関節症を発症させます。

 WAJUは、この考え方に基づき“和柔流-姿勢分析”で姿勢、動作を観察することで『腰・骨盤(股関節)・膝症候』の施術ターゲットと施術目的を決定します。 そして、和柔ぷるタッチ反射術で腰、股関節、膝の不具合に対し『骨盤ラインを水平に調整する。』という基本概念に立ち施術が始まります。

 ではその施術設計図の詳細を説明しましょう。

【腰・骨盤・膝症候ー施術設計図】

WAJUの診断は患者様が施術室に入られた瞬間から始まります。 

どのような歩き方をしておられるのか…?

⇒脚は引き摺ってないか…? 歩行スピードは…?

お顔の色艶や表情は…?

このように視診で大凡の“今現在の状態”を分析します。

次は、辛い箇所や症状の問診です。

そして、大きな鏡の前に立って頂き「和柔流-姿勢分析=姿勢ラインチェック」が始まります。

これが和柔-整体-独自の診断法で、腰の問題なのか、骨盤(股関節)の問題なのか、膝の問題なのかを瞬時に見極めます。(⇒「顎関節症候」、「頚肩腕症候」も同じ診断法です。)

【1.骨盤ライン-傾き-アンバランスの施術設計図】

施術の始まりは、“うつ伏せ”での脚を何気に引く行為

その奥に緻密なイメージと綿密な計算が!

『腰・骨盤・膝症候』に於いて「姿勢ラインチェック」で骨盤ラインに-傾き-のアンバランスを観察すれば、それは腰に問題を起していることを示唆しています。

WAJUは臨床の研究データーから『-傾き-アンバランス』を起すトラブルメーカー筋が大腰筋・腰方形筋・中殿筋、及び多裂筋(脊柱起立筋)であることを知っています。

大腰筋が緊張すると⇒股関節を引っぱり上げ骨盤傾きを起します

中殿筋が弱ると⇒骨盤を水平に維持できなくなります。

腰方形筋が緊張すると⇒骨盤-腸骨稜-を引き上げてしまいます。

大腰筋と腰方形筋の相互及び相反関係によって“腰椎に捻れの歪み”をつくります。

この2つの筋肉は筋膜で横隔膜と深く繋がっています。 

ここからも胸郭の歪みという連鎖が起こります。

大腰筋と多裂筋(脊柱起立筋の最深部)が腰椎を芯で支えている様子がこの図で観察できると思います。 

この2つの筋肉の慢性的な緊張が椎間板の圧縮をつくります。

【2骨盤ライン-捻れ-アンバランスの施術設計図】

膝痛の取っ掛りは股関節-深部筋から!

『緩やかに脚を上げる』何でもない行為に

緻密なイメージと綿密な計算が!

骨盤ラインに「-捻れ-アンバランス」を観察すると、

調整(アジャスト)するターゲットを股関節の深部筋群と定め、

脚全体の重心軸を真っ直ぐにする狙いの施術が始まります。

そして、トラブルメーカー筋が

腸骨筋と梨状筋(&股関節外旋筋群)と小殿筋にあることを

長年の臨床経験と研究で熟知しています。

腸骨筋と小殿筋は相反関係にあり、緊張すると大腿骨-外回旋と外転にロックさせてしまいます。 

梨状筋を中心とした6つの股関節外旋筋群は名のとおり大腿骨-外回旋を起させます。 

この問題が下肢全体の中心軸の歪みを作り、骨盤自体も捻れのくるいを起してしまいます。

この骨盤ライン-捻れ-アンバランスで起こる疾患の代表が股関節疾患と膝疾患です。

もし女性に於いて、股関節に臼蓋形成不全(-2歳までの寛骨臼の成長不全による不具合で寛骨臼蓋が浅い状態になる-女性の2~7%・男性0~2% )が存在すれば、妊娠及び出産のストレスで「骨盤ライン-捻れ-アンバランス」が起こり、適切な処置が成されなければ、末路は変形性股関節症という迷宮に入ってしまいます。

(⇒詳しくは後日、ブログで解説します。)

もし女性に於いて、更年期及びその後、副腎皮質ホルモンの分泌低下から立ち上がれない状況下にあった場合、何らかの外的ストレスで「骨盤ライン-捻れ-アンバランス」が起こり、適切な処置が成されなければ、膝関節に捻れや傾きの歪みが慢性的に掛かり、末路は変形性膝関節症になってしまいます。

(⇒詳しくは後日、ブログで解説します。)

冒頭に骨盤が‘体の土台’と申しましたが、

まさしくそのとおりで、

構造的に於いて骨盤の傾き捻れが全身の歪みを作る根源となります。

『骨盤ライン-傾きー』は横隔膜に影響を及ぼし、

「頚肩腕症候」や「顎関節症候」へと悪影響を及ぼします。

『骨盤ライン-捻れ-』は股関節、膝関節だけではなく、

足首、足底、足指と、下肢全体の問題、不具合を起す基となるのです。

以上、

【腰・骨盤・膝症候-施術設計図】を構造的観点に立って説明してきました。

これを、症状的観点に立って観てみると、

内蔵絡み,迷走神経(自律神経)絡み、また体液循環及びリンパ循環絡みで

不具合を起す『膝痛』・『ふくらはぎ痛』・『あしの浮腫痛』など多々存在します。

これらは「横隔膜は心臓の次に重要の章」を参照してくださいhttps://okudaseikotsuin.com/okakumaku/

そして、

『この章』で避けては通れない“大症状”=『坐骨神経痛』があります。

これは腰症候の椎間板ヘルニア・脊椎管狭窄症・脊椎スベリ症に発症する代表的な症状です。

次は、

この章で絶対触れないといけない課題⇒【坐骨神経痛】について述べます。

坐骨神経痛の病理と神経伝達の生理

●坐骨神経痛の発生機序

坐骨神経のトラブルは、背骨からの出口である

腰椎-椎間孔周辺部の炎症が原因で発症するか ⇒パターン1)

神経末端の筋肉接合部での神経伝達物質の促通不良で発生します ⇒パターン2)

たとえば、扇風機の電線にトラブルが発生した-例-をあげますと

1)コンセント部のショート     =パターン1)椎間孔の炎症

2)モーター部の接触不良かです。  =パターン2)神経伝達物質促通不良

1)の場合だと扇風機は3台とも動かなくなりますし、

2)の場合はその扇風機だけが動かなくなります。

坐骨神経の場合も扇風機と同様に、

パターン1)は患部下肢全体に激痛が走り足脚を動かすことも困難なほどの重篤な症状がでます。

パターン2)は「太もも後面と下腿外側面に痛みと痺れがあるが、なんとか生活はできる。」

このような状態でしょう。

パターン1)の場合⇒器質的病変(椎間板ヘルニア・脊椎スベり症・脊椎管狭窄症など)が腰椎-椎間孔部で神経根を圧迫している所に、何らかの負荷が掛かり組織損傷を引き起し”炎症”が発生しています。 処置として⇒炎症を治める整形外科的処置(神経ブロックや炎症止め等)が効果を上げます。

パターン2)の場合⇒器質的病変があっても椎間孔周辺では炎症を起こしていません。神経伝達に於ける何らかの化学物質の促通不良が起こっています。 処置として⇒腰椎部,及び背骨だけをターゲットとした対症療法的な治療では不十分と考えます。( どんな病気でも言えるのですが、『木』だけを治すのではなく『森』全体の環境を治すこと、が必要と思います )

●ここで『神経伝達の生理』を簡単に説明します。

神経伝達は電気的な伝達と化学的な伝達の二つの方法を使って、次の神経細胞や効果器(筋肉など)に刺激を伝播します。

膜透過による電位差を使った電気的伝達

神経細胞膜-内–のNa+(ナトリウムイオン)とK+(カリウムイオン)の膜透過で発生する電気を軸索に流し刺激を軸索末端の神経終末に送ります。

電気信号が流れているイメージ
神経伝達物質による化学的伝達

神経終末部で電気信号を受けとるとAch(アセチルコリン)神経伝達物質を’間隙’に放出します。それを次の神経細胞や筋肉にある受容体が受け取ります。次の神経細胞でも、Achの刺激でNa+とK+の膜透過が起こり電気的伝達刺激が伝播していきます。

●これが”神経と筋肉の接合部になると以下の様なイメージになります。(筋収縮の生理)

神経-筋-接合部
Achによって膜チャネルが開きNa+流入
小胞体から神経線維内にCa2+放出-拡散

神経‐筋接合部の筋肉側に設けられた受容体が、神経終末から放出された神経伝達物質のAch(アセチルコリン)を受け取ると、筋膜にある膜チャネルが開き、間隙に漂っているNa+(ナトリウムイオン)が一気に筋膜内に流入し、筋肉内で新たに活動電位が起こり、筋小胞体というところにため込まれているCa2+(カルシウムイオン)がその刺激を受け筋線維に放出-拡散され、2つ線維線維フィラメントを収縮させて’筋収縮活動が起動する’という絡繰りです。

ここで注目していただきたいことは

  神経が刺激を伝達するに於いても、その刺激を受けて筋肉が活動するに於いても、化学物質であるNa+、K+、Ach、Ca2+、それとATP(アデノシン三リン酸)⇒( 神経膜電位差を起す、或は、筋線維フィラメントの連続的収縮弛緩運動のエネルギーに無くてはならない物質であるが、このATPの説明は長くなるので後日にします…。)が必要であるということです。 

  これらの化学物質代謝及び循環の滞りや過不足があれば神経細胞も筋肉もうまく機能しなくなる!ということです。

この化学物質代謝-循環不良

神経の”痛み(興奮)閾値”を押し下げ(感受性が敏感になる)ちょっとした負担や疲れで神経痛が発生するのです!

●坐骨神経痛の施術として

坐骨神経痛のパターン2)神経-筋-促通不良で発生する症状を改善するにあたり、患部に血液循環、及び体液循環(乃至-リンパ循環)を促す緩やかな反射ストレッチ(ぷるタッチ反射術)を施します。ときには栄養指導も必要であると考えています。

P.S.

パターン1)の椎間板ヘルニアや脊椎スベり症で腰椎椎間孔周辺に「炎症」が引き起こされていても、 その状態が長らく続くことはありません(⇒免疫細胞が暴れている慢性炎症=自己免疫疾患ならその限りではない )。 最初は炎症があって激しい痛みと機能不全が起こっていても、必ず、ある程度は軽減します。 しかし「仕事はなんとかできるようになったが、お尻や下肢後面の痛みや痺れがずぅーと続いている…」この様な状態,症状が治りきらな……、こうなると、痛み止めを服用しても、神経ブロックの注射をしても、痛みも痺れも軽減しなくなります。 それは「パターン2」の問題が椎間孔周辺で起こっていると考えなければなりません。 とうなると、腰椎周辺の血液、体液循環を促し、ATPエネルギーを中心とした化学物質代謝を促進させる処置が一番適切な処置ということにあります。 その処置は、理学療法を含めた運動療法に他なりません!     Wajuは40年の年月をかけ坐骨神経痛を改善に導く「ぷるタッチ反射術」を完成の域まで高めています!

変形性ひざ関節症 -総論-

 捻挫や打撲等の怪我で起こった急性症状ではない慢性的な関節の痛みは、

ひざ関節であれ、肩関節であれ、足関節であれ、どこの関節の痛みであっても例外なく

その部位だけを観察し処置しても良い方向には導けないとWAJUは考えます。

 全ての慢性的な関節の痛み問題には原因(⇒ご本人が気付いていない場合が多い-)があり、

そこに運動動作や使い方の不具合が絡み、それぞれの歪みパターンを呈して回復を遅らせています。

ひざ関節の問題を良い方向に導くには、

少なくとも下肢の‘3関節’である、股関節-ひざ関節-足関節の動きの因果関係を

観察し対応する必要があります。

場合によれば、体幹の捻れや、歩行時の腕の振りまでが影響していることもありますので

全身の姿勢まで示唆して対応(施術)する必要もでてきます。

では、

『変形性のひざ関節問題』につて俯瞰的観点にたって考察してみましょう。

ひざの問題を定義し説明するにあたり機能解剖メカニズムを観察する必要があります。

先ず、筋肉全般の筋収縮メカニズムについて説明します。

収縮様式の分類

人体の筋収縮運動を機能的に分類すると

【分類1】等尺性(アイソメトリック)収縮

筋線維の長さを変えないで張力(引き合う力)を発揮する様式

と、

【分類2】等張性(アイソトニック)収縮

筋がある負荷とつり合い、その長さを変えながら一定の張力を発揮する様式

にカテゴライズできます。

等張性収縮は、さらに求心性収縮遠心性収縮の2つに細分されます。

【分類2-①】求心性収縮

筋肉が縮みながら張力を発揮する様式

【分類2-②】遠心性収縮

筋肉が伸びながら張力を発揮する様式

⇒簡単な図で観てみましょう

上の図でご理解頂けたでしょうか・・・!?

では、応用的になり少し難しくなりますが、

ひざ関節を動かす筋肉群で具体的に観察してみましょう。

重い物を持つ“しゃがみ込み”の動作の図を使って説明します。

【分類1・等尺性収縮】しゃがみ込み動作図バージョン

■中腰で荷物を持ち支えている-静止動作-

青色-大臀筋・ピンク色-大腿四頭筋・緑色-ハムストリング筋・橙色-腓腹筋

作動している筋肉すべてが静止状態(筋線維の長さを変えない)で

張力を発揮し荷物を持ち支えています。

  ⇒等尺性収縮のキーワードは『支える』です

●「単関節筋」と「二関節筋」の筋作用の違い

次に等張性収縮について、しゃがみ込み動作図で説明するにあたり「単関節筋」と「二関節筋」についても解説する必要があります。

単関節筋

1つの関節に作用し筋肉が縮めば関節は屈曲し、伸びれば伸展する作用を発揮する筋肉を言います。

⇒ここでは大臀筋がそれです。

二関節筋

2つの関節に跨がり、一方の関節を屈曲させると同時にもう一方は伸展させるように作用する筋肉を言います。これは必ず拮抗する二関節筋が存在します。この図では膝関節と股関節に跨がる大腿四頭筋ハムストリング筋がそれにあたります。(-脊柱起立筋・腓腹筋も二関節筋です-)

それでは分類2-等張性収縮について解説を進めます。

【分類2・等張性収縮】しゃがみ込み動作図バージョン

■“しゃがみ込み”の持ち支えている動作から立ち上がる動作に移行する動き

上図、表示している筋肉はすべて線維の長さを変えて張力をだす等張性収縮を行います。

ここで、ピンク色-大腿四頭筋緑色-ハムストリング筋見てください。

⇒膝周辺部位に着目してください

大腿四頭筋は縮みながら張力を発揮する『等張性-求心性収縮』を行って膝を伸展させています。

その拮抗筋のハムストリング筋は、膝裏の部位で伸びながら張力を発揮する『等張性-遠心性収縮』を行って膝伸展の補助的な働きをしてバランスを取っています。

⇒骨盤(股関節)周辺の部位では、

ハムストリング筋は縮みながら張力を出す『等張性-求心性収縮』をして股関節を伸展させ上体を立ち上がらせに掛かります。

大腿四頭筋は、伸びながら張力を出す『等張性-遠心性収縮』を発揮して股関節伸展に働きます。(補助的)

このように関節周辺で伸び縮みの張力(求心性収縮&遠心性収縮)を拮抗筋と相対相互し合って

関節を円滑に動くように調整し働くのが二関節筋の特徴です。

「等張性収縮」及び「二関節筋」のキーワードは『伸び-縮み』です。

この時

青色-大臀筋

強い力で股関節を伸展-支持し、扇の要のような働きで上体を立ち上がらせます。

これが『単関節筋』の特徴である支持作用です。

単関節筋のキーワードは『要(かなめ)』です。

■”しゃがみ込み”の持ち支え動作から荷物を下ろす動作に移行する動き

ここでは、ひざ関節と足関節に着目してみましょう。

膝周辺部位(関節)に於いて

大腿四頭筋腓腹筋(下腿後面の筋)が二関節筋であり相関関係にあります。

しゃがみ込みが深まれば深まるほど、大腿四頭筋は伸び、腓腹筋は縮みます。

このときアキレス腱が伸びないと足関節は曲がって行きません。

図には無いのですが、脛(すね)の所に脛骨筋・腓骨筋という重要な単関節筋が有ります。

こいつらは足首をシッカリ支え、下肢全体どころか、

全身の‘扇の要’的働きをします。(⇒歩行するにあたりショックアブソーバ及び着地時の足の向きの安定の役目も担う)

まとめ

’膝関節を曲げ伸ばしする動き’を単純に関節屈曲-伸展と考えますが、

身体動作の中での膝関節屈曲-伸展という観点で観察すると、

これだけ複雑な筋肉作用や相互相反反応が行われているのです。

以上、しゃがみ込み図を使った一連の解説で、

ひざ関節の複雑性がご理解頂けたのではないでしょうか。

たとえば、ハムストリングス筋に軽い肉離れをして1ヶ月ちかく筋肉が凝り固まってしまった状態に置かれたとしましょう。そうなれば必ず股関節か膝関節に不具合が発生します。拮抗する大腿四頭筋も協力筋の大臀筋も筋連係が上手く連動せず凝り固まってしますからです。上記した下肢の筋肉収縮と作用を学習いただいたことで納得されると思います。

膝関節の半月板がすり減る、靱帯、軟骨が損傷する、のは、必ず筋肉の拮抗、相互、及び協力の連係連絡作用のミスアライメントが起こっていることが原因です。半月板を取り替えても、靱帯を付け替えても、その後のリハビリ運動で、下半身全体の痩せて弱くなった筋肉を戻し、動きの連係連絡作用を治さなければ元に戻りません。

ここで紹介した膝関節屈伸における主動筋-拮抗筋-協力筋(ひざ痛を作るトラブルメーカー筋群)は、大腿四頭筋・ハムストリング筋・大臀筋・腓腹筋・前後脛骨筋・長短腓骨筋ですが、後述、各論で述べます【O脚で膝内側が痛む】・【伸びきらない膝】・【階段の上り下りで痛む膝】・【正座、あぐらが組めない膝】でご紹介するトラブルメーカー筋が膝関節のミスアライメントに複雑に絡んでいます。

  和柔整体では

慢性のひざ関節痛を作るトラブルメーカー筋群を長年の施術経験と研鑽努力で熟知しています。

そして、施術するターゲットをトラブルメーカー筋群と反射神経に定め『ぷるタッチ反射術』で矯正、調整を行い、

『WAJUストレッチ』及び『WAJU歩行法』の運動指導で、

凝り固まった関節-筋肉、及び衰えた筋肉の回復を導きます。

(-100%完治にはご自身の運動努力が必要です-)

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