
背骨のズレ,椎間板の変性,ひざ半月板の摩耗は「結果そうなった」だけ! 原因は⇒背骨・骨盤を支え,動かす「体幹深層筋のアンバランス」だった!!
腰が痛むのは背骨がズレたから・・・?
脚が痺れるのは椎間板が変性したから・・・?
膝に水が溜まるのは半月板軟骨がすり減ったから・・・?
答えはNO!です
背骨がズレる!椎間板の変性!膝軟骨がすり減る!のは
『結果そうなった』だけ!
原因は
それを支え動かす筋バランスの崩れです!
そして
”アジャスト”する”ターゲット”は
背骨、骨盤、関節のー靱帯ー軟骨ではなく
アンバランスになった”筋肉”です!
椎間板ヘルニア・脊椎管狭窄症・脊椎スベり症
変形性股関節症・変形性膝関節症も例外ではありません
では、
和柔整体「ぷるタッチ反射術」で
施術するターゲット筋群を観察してみましょう
帆船のような体幹深部
「帆船」をイメージしてください
脊柱(背骨)が帆柱
骨盤が船体です
帆柱と船体を支え、安定させる太いロープが
-背部-深層筋群です
●体幹背部&骨盤のターゲット筋-全容
ー縮小.jpg)
1.横隔膜
2.脊柱起立筋(多裂筋)
3.中殿筋
4.小殿筋
5.梨状筋
6.股関節外旋筋群(内,外閉鎖筋・上,下双子筋・大腿方形筋)
7.骨盤底筋
腹部最深部には最重要筋がある!
ー縮小.jpg)
1.横隔膜
2.大腰筋
3.腸骨筋
内臓の奥裏で背骨と骨盤を前-中-内から支え、
股関節を可動させる大腰筋・腸骨筋=併せて腸腰筋
そこから筋膜で一体となっている横隔膜
これこそが最深部で背骨、骨盤を支える最重要筋です
これらは⇒『腰・骨盤・膝ー問題』のトラブルメーカー筋の最右翼
WAJUは長年の臨床経験と研鑽努力で
トラブルを起す筋肉群を熟知しています
そして独自の診断法で
原因筋を見極め
ターゲットを絞り
大工が家屋を建て直すべく
施術を組み立てます。
それではこれから
「腰・骨盤・膝の問題」を
どのような考え方で施術し
改善に導くのかを説明していきます。
【腰・骨盤・膝の問題-施術の基本概念】
WAJU(和重)は
『和柔ぷるタッチ反射術の章』で
人体を構造物に例えて説明しています
身体の土台は骨盤にあたります
しかし、構造物との違いは、
その下に2本の脚が付いていることです
(動物であるから当然なのですが…)
支持性及び安定性に於いて
バランスのわるい構造体となります
その土台である骨盤が
水平バランスを保てなくなると
大黒柱である背骨に少なからず
力学的負荷が掛かってしまいます
ここに腰や股関節や膝の痛み問題が起こる
要因があるのと考えます
WAJU(和重)は
この骨盤のアンバランスを
2つにカテゴライズしました
『1.骨盤の傾きアンバランス』
と
『2.骨盤の捻れアンバランス』です
骨盤の傾きアンバランスは
1.背骨の傾きと捻れの歪みに反映します
また、骨盤の捻れアンバランス』は
2.大腿骨軸及び下肢の回旋の歪みに反映します
その原因は上記の体幹深層筋群です
WAJU(和重)は
この考え方に基づき
“和柔流-姿勢分析”で姿勢、動作を観察することで
施術ターゲットと施術目的を絞ります
そして『骨盤ラインを水平に調整する』
という基本概念に立ち施術が始まります
では
その施術設計図の詳細を説明しましょう
【腰・骨盤・膝問題ー施術設計図】
WAJUの診断は
患者様が施術室に入られた瞬間から始まります
どのような歩き方をしておられるのか…?
⇒脚は引き摺ってないか…? 歩行スピードは…?
お顔の色艶や表情は…?
視診で、このように
大凡の“今現在の状態”を分析します
次は
辛い箇所や症状の問診をします
それから、
「畳みの施術部屋」の大きな鏡の前に立って頂き
「和柔流-姿勢分析=姿勢ラインチェック」が始まります
これは、和柔整体-独自の診断法で
腰の問題なのか
骨盤(股関節)の問題なのか
膝の問題なのかを瞬時に見極めます
(⇒「アゴ・後頭部の問題」「首・肩・腕の問題」も同じ診断法です)
1.骨盤ライン-傾き-アンバランスの施術設計図
施術の始まりは
“うつ伏せ”での脚を何気に引く行為
その奥に緻密なイメージと綿密な計算が!

姿勢分析=「姿勢ラインチェック」で
骨盤ラインに-傾き-のアンバランスを観察すれば
それは腰に問題を起していることを示唆しています
ー傾きアンバランスーの原因筋はこれだ!
WAJUは臨床の研究データーから
『-傾き-アンバランス』を起す
トラブルメーカー筋が
大腰筋・腰方形筋・中殿筋、及び多裂筋(脊柱起立筋)
であることを知っています

・大腰筋が緊張すると
⇒股関節を引っぱり上げ骨盤傾きを起します
・中殿筋が弱ると
⇒骨盤を水平に維持できなくなります
・腰方形筋が緊張すると
⇒骨盤-腸骨稜-を引き上げてしまいます
腰椎骨を側湾させるのは”こいつら”だ!

大腰筋と腰方形筋の相互及び相反関係によって
“腰椎に側湾の歪み”をつくります
この2つの筋肉は筋膜で横隔膜と深く繋がっています
ここからも胸郭の歪みという連鎖が起こります
椎間板がヘルニアを起す2大トラブルメーカー筋

大腰筋と多裂筋(脊柱起立筋の最深部)が
腰椎を芯で支えている様子がこの図で観察できると思います
この2つの筋肉の慢性的な緊張が
椎間板の圧縮をつくります
ー傾きアンバランスーの施術イメージ
上記列挙したトラブルメーカー筋が
椎間板ヘルニア、脊椎スベり症、脊椎管狭窄症
を起す原因筋と考え、
骨盤の傾きや背骨のズレを正すイメージで、
ぷるタッチ術を行ないます。
背骨や骨盤を刺激するようなコトは一切行ないません!^^
2.骨盤ライン-捻れ-アンバランスの施術設計図
膝関節・股関節の不具合は
取っ掛りは骨盤-深部筋から!
『緩やかに脚を上げる』
何でもない行為に
緻密なイメージと綿密な計算が!

骨盤ラインに
「-捻れ-アンバランス」を観察すると
調整(アジャスト)するターゲットを
骨盤の深部筋群と定め
ー脚全体の重心軸ーを
真っ直ぐにする狙いの施術が始まります!
「ー捻れーアンバランス」の原因筋はこれだ!
WAJUはトラブルメーカー筋が
腸骨筋と梨状筋(&股関節外旋筋群)と小殿筋にあることを
長年の臨床経験と研究で熟知しています。

1.腸骨筋
2.小殿筋
3.梨状筋
これら三つの筋が
骨盤ライン『捻れ-アンバランス』のトラブルメーカー筋です

腸骨筋と小殿筋は相反関係にあり、
過緊張すると大腿骨を
外回旋と外転にロックさせてしまいます
また、
梨状筋を中心とした6つの股関節外旋筋群も
過緊張すると大腿骨の外回旋を起させます
この不具合が
下肢全体の中心軸の歪みを作り
骨盤自体も
捻れのくるいを起してしまいます
このような
骨盤ライン-捻れ-アンバランスで起こる
疾患の代表が
膝疾患と股関節疾患です
「-捻れ-アンバランス」の施術イメージ
上記列挙したトラブルメーカー筋が
変形性ひざ関節症や変形性股関節症の
大本を成す原因筋と考え、
骨盤の捻れや大腿軸の回旋軸ズレを正すイメージで
ぷるタッチ術を行ないます。
関節の骨や靱帯を刺激するようなアジャストは一切行ないません!^^
「ひざ疾患」の問題
冒頭で、
骨盤の捻れアンバランスが起こると
大腿骨軸及び下肢の回旋の歪みに反映すると申しました。
下肢の関節は股関節、膝関節、足関節ですが、
股関節は
球関節(ボールとソケットの関節)で
丸い骨頭(ボール)と臼蓋(ソケット)に組み合わさってできています。
足関節は蝶番ー螺旋関節で
七つの足根骨が石垣のように組み合わさっています。
しかし膝関節は
平関節で屈伸の可動範囲を大きくするように
造られている為
この三関節の中では「捻れ」というストレスには
一番弱い関節にあります。
骨盤の捻れアンバランスが起こって、
膝関節に問題を起させてしまう下肢筋肉は
股関節から膝関節に跨がる大腿部の筋肉群(二関節筋)です。
図で観察してみましょう
「ひざ関節」のトラブルメーカー筋
●膝の内旋・膝の屈曲をさせる筋肉

1.縫工筋
ー脛骨を内旋・内転させる働き
2.半腱様筋ー半膜様筋(ハムストリングス筋)
ー脛骨を内旋・屈曲させる働き
3.薄筋
ー脛骨を内旋・内転させる働き
○印.鶩足(がそく)
ー縫工筋,ハムストリンクス筋,薄筋が付着する部位を鶩足といいます。
この1,2,3の筋肉は膝を捻らす作用が特徴です。
しかるに鶩足部位には大きなストレスが掛かります。
◆『鶩足炎』⇒
1,2,3の筋肉がまとまって付着している為、
動作負荷が集中しやすい構造になっています。
膝の曲げ伸ばし動作や捻り動作を頻繁に行なう運動を
継続的にするアスリートの方に多く見られる膝疾患です。
◆『変形性膝関節症』⇒
1,2,3の筋肉に慢性的筋疲労(萎縮)や
冷えによる筋緊張が起こると
鶩足より少し上の部分、関節裂隙(内側半月板の部位)に
捻れ負担が慢性的に掛かり、
内側側副靱帯、半月板、及び膝軟骨が
変性を起す疾患をいいます。
『鶩足炎』は若い方に多く、
『変形性膝関節症』は中高年に多い疾患です。
●膝の外旋・膝の屈曲をさせる筋肉

1.大腿二頭筋ー長頭(外側ハムストリング筋)
2.大腿二頭筋ー短頭(外側ハムストリング筋)
1.2.の作用はいずれも腓骨頭に付着し
膝を外旋屈曲させます。
半腱様筋,半膜様筋(内側ハムストリング筋)と
相互して働くと膝を屈曲させます。
⇒1.2.に慢性的な筋緊張が起こると
膝を外旋状態でロックさせてしまいます。
それは膝関節の軸ブレを作り
下腿筋群に負荷が掛かってしまいます。
それが新たな不具合の発端になって
膝関節の問題を複雑化させてしまいます。
いずれもアプローチするターゲットは
縫工筋、薄筋、内,外ハムストリング筋の二関節筋が
施術の取っ掛りになります。
⇒詳しくブログで解説しています。
「股関節疾患」の問題
股関節は簡単に狂う関節ではありません
何故なら、
関節形状が狂い難いように造られているからです
その関節形状を観てみると
球関節(ボールとソケットの関節)といって
丸い骨頭(ボール)と深い臼蓋(ソケット)に
ガッチリ組み合わさった関節構造になっています。
しかし、
生まれつき股関節がズレていたり(先天性股関節脱臼)
骨盤の発育不全(臼蓋形成不全)があると
体重の負荷で軟骨がすり減り
運動障害を起す変形性股関節症になります。
⇒先天性股関節脱臼の場合は、
幼少期から顕在した状態,症状がでますが、
⇒『臼蓋形成不全』に於いては、
多くの場合、潜在した状態に有り、
女性の場合(臼蓋形成不全率=2~7%)
初潮や妊娠や更年期などの
ホルモンバランスの変化を起す時期に
突如として症状が顕在します。
男性の場合(臼蓋形成不全率=0~2%)は
骨盤全体の構造と筋肉の強度及び量の差で
変形性股関節症として発症する場合は稀です。
この股関節疾患(変形性股関節症)も又、
筋肉が原因の一端を担っており、
とくに股関節を支える深部”単関節筋群”の
支持力低下(弱り)が発症原因です。
原因筋を観てみましょう

→○ 股関節外旋筋群
梨状筋・外,内閉鎖筋・上,下双子筋・大腿方形筋

1.梨状筋ー股関節を外旋させる働き
2.外閉鎖筋ー股関節を外旋させる働き
⇒とくに股関節外旋筋群の中で中心的な働きをする重要な筋
この筋群に慢性的筋緊張が起こると
股関節の開排動作に不具合が発生し、
変形性股関節症のトラブルメーカー筋になります
施術設計図ーまとめー
冒頭に骨盤が‘体の土台’と申しましたが、
家屋全体が土台から歪むように
構造的観点に於いて
体全体の歪みもまた
骨盤の『傾き』と『捻れ』が根源となります。
・『骨盤ライン-傾きー』は
体幹のミスアライメントをつくり、
横隔膜に影響を及ぼし、
「腰の問題」だけで無く
「首・肩・腕の問題」や「アゴ・後頭部の問題」へと
悪影響を及ぼします。
・『骨盤ライン-捻れ-』は
下肢にミスアライメントを起させ、
股関節疾患、膝関節疾患だけではなく、
足首、足底、足指の不具合を起す基となります。
全身の関節問題を施術するにあたり、
先ず、この骨盤ラインを整えるべく
施術設計を成す必要があることを示唆します。