変形性ひざ関節痛の問題 -各論2『六十膝』

歩行で外回りする膝=六十膝

⇒’太もも’が真っ直ぐ挙がらない

 柔道選手やサッカー選手の歩き方を見て

独特の歩き方をする方が多いことにお気づきではありませんか!? 

老人性のO脚とはまた違ったO脚を有してる問題で

『若年性O脚』(WAJUの造語)と勝手に名付けているのですが、

この若年性O脚を放置しておくと下半身の筋肉量が落ちる六十歳の声を聞く頃に、

膝のギクシャク感の症状が出てきます。

五十肩ならぬ『六十膝』(WAJUの造語)というわけです。

 この問題は『鵞足炎(がそくえん)』と称されているスポーツ性ひざ関節炎

発端となる’膝-問題’ですが中年以降に健康のため始じめた運動が

脚を真っ直ぐに踏み出せない為に足腰の筋肉に疲労を蓄積させたままで

例えば登山やマラソンなどの継続的な負荷運動を膝関節にかけ続けることが遠因となって

内,外側-側副靱帯・十字靱帯・内,外側半月板を痛めるミスアライメントがこの’膝-問題’です。

初老期の激しい運動は要注意、特にこのコロナ禍の時期は体力、筋力を落としています。

思わぬ落とし穴が待ち構えているとも限りません。

WAJUもこの問題を抱えている一人で、

今年の夏に御嶽山で膝を捻り『六十膝』を悪化させてしまいました。

  三ヶ月が過ぎる今でも完全に膝が伸びきらない状態でいます。

( ⇒ストレッチと筋トレで、頑張って自己施術で治しています・・。)

この『歩行で外回りする膝=六十膝』を放置したまま激しい登山をしたツケがまわったと

反省しきりの今日この頃です。

 では、この六十膝=外回りする膝について観察してみましょう。

外回りする膝=『六十膝』メカニズム-簡略編-

ひとことでいうと[1.大腿筋膜張][2.縫工筋]引っ張りバランスの崩れです

[上図1.大腿筋膜張筋]と[上図2.縫工筋]は

大腿骨を挙げ(股関節-屈曲-)

膝関節の内ブレ及び内捻れ & 外ブレ及び外捻れを調整しながら

下腿骨を曲げる(膝関節ー屈曲ー)働きがあります。

もし、[1.大腿筋膜張筋]の筋力が弱る

[2.縫工筋]に下腿骨が引っぱられ

下腿骨は内側ブレ or 内捻れ or その両方のミスアライメントを起します。

上図で、歩行時の脚を一歩前に出す動作をイメージしてください。

もし、2縫工筋の筋力が1大腿筋膜張筋より強くなってしまう

下腿は内ブレと内捻れを起します  と、なると

下図 (a) or (b) or (c) のどこかに負荷が掛かります

(a) 内側半月板と内側側副靱帯の間隙

(b) 後十字靱帯と脛骨の付着部

(c) 外側半月板と外側側副靱帯の間隙

膝関節の捻れ、ブレの度合いで炎症を起す箇所が異なりますが

慢性炎症状態に陥り、痛みが抜けません。

いくら対症療法をしても痛みはまた再発します。

痛みを根本的に止めるには、

筋肉(大腿筋膜張筋と縫工筋)のアンバランスを矯正・調整するしかありません!

-P.s.-

このブログ、同業の方々もご覧になっておられるようなんで^^

もう少し詳しく解説します

外回りする=『六十膝』メカニズム-詳細編-

 歩行時の脚を一歩前に出す動作は、太ももを挙げる(股関節-屈曲-)で始まり、

ほぼ同時に膝を曲げる動きです 

筋肉でいうと[下図No3.腸腰筋]が太もも挙上(股関節-屈曲)の主動筋です。

[下図No1.大腿筋膜張筋][下図No2.縫工筋]は、

-総論-で説明しました2関節筋で、股関節と膝関節に跨がり【2つの作用】を担います。

その【作用1】

[3.腸腰筋]の補助として太ももの挙上(股関節-屈曲)をします。

そして【作用2】

膝関節の下部を構成している脛骨の両側面に付着し、

 膝関節-屈曲時に正中を維持するように内,外で調整する役目があります。

【作用2】を詳細に説明しましょう

[下図No1]大腿筋膜張筋

特徴として赤身の”筋腹”が上部にあって、腸脛靱帯という白身の”腱”が膝下まで長く伸びています。

腸脛靱帯の付着部は脛骨(下腿骨)の外側にあり、脛骨が内旋しないように

外旋に引っぱりながら膝関節を屈曲させる作用があります。

[下図No2]縫工筋 と[下図4]薄筋

この2つの筋肉は赤身の”筋腹”が多く、白身の”腱”は膝部に少しです。

これらの腱が付着している脛骨粗面内側部を「鶩足=がそく」と呼び”鶩足炎”が起こる箇所です。

縫工筋と薄筋の膝関節に及ぼす作用は、脛骨を内旋させながら屈曲させます。

【作用2】まとめ

 歩行時の遊脚を振り出す動作(脚を一歩前に出す動作)の時、

膝関節を屈曲させる動作に於ける大腿筋膜張筋・縫工筋・薄筋の作用は

脛骨(下腿骨)の内外旋の軸ズレを調整し、真っ直ぐ屈曲させることにあります。

 (⇒膝関節-屈曲-の主動筋はハムストリング筋です)

上述で、大腿筋膜張筋と縫工筋、薄筋の赤身(筋腹)、白身(腱・靱帯)の話をしました。

筋肉の特徴として基本的に赤身である筋腹が伸び縮み(収縮運動)します。

筋腹部分が縫工筋、薄筋よりも少ない大腿筋膜張筋は収縮力が落ちやすい欠点を有します。

となると、膝関節の下部を構成している脛骨(下腿骨)は

その鶩足部に付着している縫工筋、薄筋に引っぱられ内旋のミスアライメントを起します。

【作用1】まとめ

股関節-屈曲-(太もも挙上動作)の”主動筋=3腸腰筋”を補助する働きが

1大腿筋膜張筋と2縫工筋にあると申しました。 

下図で、1.2の筋肉が骨盤から下腿骨=脛骨に繋がる形状をご覧ください

1大腿筋膜張筋と2縫工筋が正常に働き均等に収縮すれば

大腿軸に沿って下腿軸が真っ直ぐ動くでしょう。

もし、

骨盤の起始部から脛骨の外側部に付着する大腿筋膜張筋の筋力が弱り

骨盤の起始から下腿骨の付着部にクロスして繋がっている形状・特徴有る縫工筋の筋力

脛骨外側部に付着する大腿筋膜張筋より強くなると

太ももを挙げるときに外旋する動きとなり、膝は外回りすることになります。

こうなれば足が着地し膝に体重が乗れば、

膝関節は常に捻れた状態で衝撃を受けることになるわけです。

これが『六十膝』のミスアライメントのメカニズムで

膝関節に痛みが起こる絡繰りです。

結論

X-RAYやMRIで膝関節の間隙が狭くなっている、

椎間板がすり減っている、側副靱帯や十字靱帯が損傷している、

と診断されるのは、

すべて結果を示されているにすぎないとWAJUは考えます。

その損傷や変性を起した原因が絶対存在しているはずです。

それは何か?

関節の問題でありますので、

関節を動かす筋肉がその原因要素の筆頭になります。

筋肉は運動神経に支配されていますので、

神経の促通-不具合ということも原因要素と考える必要があります。

また、筋肉に栄養、酸素を供給する血液

の循環が滞ることも原因要素です。

栄養や酸素を使用した老廃物を汲み上げ浄化して循環させる

リンパ循環系の流れの滞りも重要な原因要素です。

これらの原因、問題点を考慮して

膝関節の施術することこそ根治治療ではないでしょうか。

ー WAJUの基本施術概念 ー

たとえば、森にある一部分の木が枯れた、

それは枯れた’木達ち’が弱いから!…?・・

果たしてそれだけが原因でしょうか?、

それで済ましていいのでしょうか・・・??、

森全体の保水力が落ちていることが原因かもしれませんよ・・、

森全体の土が痩せているからかも・・・、

『木を診て森を観ず』では本当に枯れ木を復元することはできないと思います。

あるテレビ番組で、ある老齢の樹木医がこんな表現をしておられました。

『木を診ることは大局観じゃよ。』

施術も同じだと思います。

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