ひざ関節痛 -各論2『六十膝』

歩行で外回りする膝=六十膝

⇒’太もも’が真っ直ぐ挙がらない

柔道選手やサッカー選手の歩き方を見て

独特の歩き方をする方が多いことに

お気づきではありませんか!? 

老人性のO脚とはまた違った

O脚を有してる問題で

『若年性O脚』(WAJUの造語)と

勝手に名付けているのですが、

この若年性O脚を放置しておくと

下半身の筋肉量が落ちる六十歳の声を聞く頃に

膝のギクシャク感の症状が出てきます

五十肩ならぬ

『六十膝』(WAJUの造語)というわけです

この問題は

『鵞足炎(がそくえん)』と称されている

スポーツ性ひざ関節炎が発端となる

’膝-問題’ですが

中年以降に健康のため始じめた運動が

脚を真っ直ぐに踏み出せない為に

足腰の筋肉に疲労を蓄積させたままで

例えば

登山やマラソンなどの継続的な負荷運動を

膝関節にかけ続けることが遠因となって

内,外側-側副靱帯

十字靱帯

内,外側半月板を痛める

ミスアライメントがこの’六十膝-問題’です

初老期の激しい運動は要注意、

特にこのコロナ禍の時期は

体力、筋力を落としています

思わぬ落とし穴が待ち構えているとも限りません

では

この六十膝=外回りする膝について観察してみましょう。

外回りする膝=『六十膝』メカニズム

ひとことでいうと

[1.大腿筋膜張

[2.縫工筋

引っ張りバランスの崩れ

膝関節の下腿骨に捻れと傾き

ミスアライメントが起こります

[上図1.大腿筋膜張筋]と[上図2.縫工筋]が

正常に働くと

大腿骨を真っ直ぐ挙げる(股関節-屈曲-)

と同時に

膝関節の下腿骨を

ブレ(傾き)と捻れ を調整しながら

下腿骨を真っ直ぐに曲げる(膝関節ー屈曲ー)

ように調整しながら動かします

もし

[1.大腿筋膜張筋]の筋力が弱る

[2.縫工筋]に下腿骨が引っぱられ

下腿骨は

内側ブレ or 内捻れ or その両方の

ミスアライメントを起してしまいます

そうなると

下図 (a) or (b) or (c) のどこかに負荷が掛かります

(a) 内側半月板と内側側副靱帯の間隙

(b) 後十字靱帯と脛骨の付着部

(c) 外側半月板と外側側副靱帯の間隙

膝関節の捻れ、ブレ”の度合いで

炎症を起す箇所が異なりますが

下腿骨の内旋の捻れと内ブレの

ミスアライメントが起こるので

多くの症状は(痛みは)

(a)内側半月板と内側側副靱帯の間隙に発生します

この状態に陥った膝痛を

痛みを追いかけての

半月板や靱帯にアプローチを施す

対症療法をしても

痛みは、また再発します

痛みを根本的に止めるには

筋肉(大腿筋膜張筋縫工筋)のアンバランス

矯正・調整するしかありません

大腿筋膜張筋は何故弱るのか?

一定の年齢以上になると

体幹のインナーマッスルが

弱ってしまう方が多く

体幹の衰えは

下半身に悪影響を及ぼすことになります。

歩行や走行時

上半身を中心軸状に固定できなくなるため

上体の横ブレが起きます。

そのブレが下肢外側に反映し

細長い筋肉である大腿筋膜張筋に

負荷負担を掛けてしまいます。

この大腿筋膜張筋は

長い靱帯(腸脛靱帯)を持ち筋腹が小さい

という特徴があります

その為

筋腹に疲労が溜まりやすく

慢性的に負荷疲労が蓄積すると

直ぐに筋腹が痩せてしまいます

筋機能の低下に陥り上述の問題が発生します

大腿筋膜張筋を鍛えるには?

大腿筋膜張筋が単独で働く動きは

脚を斜め前横に振り上げる動きです

スキージャンプではとても必要な筋肉で

葛西紀明選手のそれは

筋腹が盛り上がっているのをテレビで見ました

しかし

普通のスポーツでは大腿筋膜張筋を

鍛えようとはあまり考えません

それと

上図のように寝た状態で筋トレをしても

実際に使える筋肉には成りにくいと思います

立位で体幹軸を真っ直ぐ正して

斜め前横に振り上げるエクササイズを

してこそ使える筋肉になり

膝の捻れも回復します。

まとめ

各論1「O脚」の件でも話しましたが

膝がわるくなって

その周辺を治療しても完治はしません

この六十膝の場合は

体幹のインナーマッスルまで考慮し

治し,鍛える必要があります

この段階で

自身の状態を把握し

弱った、衰えた筋肉をコツコツ鍛え

調整していかなければ

近い将来「O脚」のステージに陥るでしょう

  老化は’あし’からです

和柔整体では

的確な施術と運動指導をさせて頂きます。

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