【生命の二大急所】顎関節と頭蓋底関節
〜末梢脳神経を司る「最深部」の機能解剖〜
私たちの頭蓋骨を支え、動かしているのは、わずか2つの重要な関節です。
- 顎関節(あご)
- 後頭ー環椎関節(頭と首の付け根/C1=環椎)

この2つは、単なる関節ではなく、脳から全身へ伸びる「電気配線(神経)」と「ライフライン(血管)」が密集する生命の二大急所です。ここでのわずかな不具合は、末梢脳神経に甚大なストレスを与え、全身の不調へと波及します。

■ 脳の底から伸びる12対の電気コード:末梢脳神経
脳の底面からは、生命活動を司る12対の神経線維束**「末梢脳神経」**が、頭蓋底にある小さな孔(あな)を通って抜け出ています。
- 第1〜第4・第6: 嗅覚、視覚、眼球運動
- 第5(三叉神経): 顔の感覚、咀嚼(噛む)
- 第7(顔面神経): 表情を作る、味覚
- 第8: 聴覚、平衡感覚
- 第10(迷走神経): 最重要。 内臓全体を支配し、その情報を脳に伝える副交感神経の要。
- 第11・第12: 首・喉・舌の運動
トラブルメーカー:深部筋のアンバランス
この繊細な神経ルートにストレスを与えるのが、頚部最深部にある筋肉群のトラブルです。

- 後頭下筋群・椎前筋群 頭蓋底(C1/C2)に位置するこれらの筋群が、左右で「引っ張り合いのアンバランス」を起こすと、上部頚椎に回旋的な歪みが生じます。

- 斜角筋 直接関節には関与しませんが、頭頸部を支える支持筋であり、腕へと続く神経(腕神経叢)の通り道、さらに呼吸筋としても機能する重要な部位です。

解剖学的必然:顎関節と神経・血管の密接な関係
頭蓋底を真下から観察すると、驚くべき事実が見えてきます。
下図の青腺で指示する孔を見てください(見にくいですが…)
1.頸静脈孔: 脳の排水を担う「頸静脈」と、生命維持の要「迷走神経」が通る。
2.頸動脈管: 脳へ栄養を送る「頸動脈」が通る
→ 顎関節窩(下顎の骨頭が収まる場所)
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これら重要な孔(ルート)は、顎関節と目と鼻の先に隣接しています。
【WAJUの結論】
顎関節に歪みが生じれば、隣接する血管や迷走神経を圧迫するのは解剖学的に見て「必然」です。さらにその影響は頚部深部筋(後頭下筋群)に伝わり、上部頚椎を歪ませ、三叉神経や顔面神経、後頭神経(末梢脊髄神経)までも巻き込んだ広範囲な神経障害=「慢性的な痛みや不調」を引き起こしかねません。
難治性と、施術の難易度
これまで述べてきた通り、この部位は「構造の複雑さ」「機能の重要性」「神経の密集度」のすべてにおいて突出しています。 だからこそ、単に「首の骨を鳴らす」ような調整や、表面的なマッサージでは太刀打ちできません。この複雑な絡まりを解き、神経と血管のルートを解放するためには、解剖学を熟知した極めて高度な手技が必要になります。
和柔整体『ぷるタッチ反射術』がそれを成し得ます。




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