和柔-呼吸エクササイズNo3
『う』&『そ』腹式呼吸法
【声帯と横隔膜の共鳴-腹式呼吸法】
舌を
『う』で上顎に上げ。
『そ』でのど下奥に下げ。
モンゴルの伝統的な
歌唱法「ホーミー」のように
胸腔を響かせ
腹腔を絞り込ませて
横隔膜と骨盤底筋を刺激する
腹式呼吸法です。
この『う&そ呼吸法』は
山伏が険しい山を
『六根清浄~ろっこんしょうじょう~』
と唱えながら修行する
その口の容
唇や舌の使い方
発声の仕方を
真似て考案しました
まさしく、お経の呼吸法
=瞑想呼吸法
=マインドフルネス呼吸法
と考えています
◆『う』腹式呼吸法
『うる~~~~』と
息が続く限り発声音を引っ張り
声帯、胸を共鳴
鳩尾(みぞおち)を絞り込み
胸腔内を陰圧にすることで
横隔膜の3つの穴
以下
1.腹大動脈、静脈
2.リンパ胸管,本幹(=乳び槽)
3.食道~胃
4.迷走神経(反回神経~食道神経叢~下下腹神経叢まで)
を
刺激することを狙った
腹式呼吸法です
『う』腹式呼吸法の仕方
表情 舌の位置
◆発声
『うる~~~』と低い音で
ゆっくり鳩尾(みぞおち)部を
しぼるように
胸腔全体を響かせます
◆表情
唇を尖らせます
◆舌の位置
上顎へ
◆目的①ー横隔膜の上下運動でー
鳩尾(みぞおち)の
引き上げ下げ運動で
横隔膜の3つの穴を
物理的に
刺激することができます
この「う」呼吸運動で、
以下
1)腹大静脈の穴を刺激します
腹大静脈孔の上下の動きで
”汲みあげポンプ”のような
動きが起こり
血液循環補助がなされます
⇒心臓負担の軽減
2)食道の穴を刺激します
食道裂孔の上下運動で
食道と胃の噴門辺りが刺激され
蠕動運動の補助がなされます
この呼吸法を行なえば
⇒胃裂孔ヘルニアの予防及び矯正も期待できます
加えて
⇒逆流性食道炎の予防,及び調整を可能にします
3)大動脈の穴を刺激します
大動脈孔の動きで
その穴を通る
リンパ胸管,本幹の乳び槽(人体最大のリンパ節)
を刺激することができます
この刺激は
腹部から胸管に上行する
深部リンパ循環の
原動力の一つであり
脂質代謝にも影響を及ぼします
目的②ー胸郭全体を響かせる発声でー
上図、
迷走神経の反回神経から
食道神経叢が刺激され、
嚥下機能や
食道~胃の蠕動運動
を
自律神経レベルで
促進させることが期待できます
◆『そ』腹式呼吸法
『そぅお~↓~↓~↓~~』と
声帯を低く響かせ
舌を出来る限り喉奥下に
下げ、
ヘソが肛門まで押し下がる
イメージで
下腹部を絞り込ませます。
この呼吸法は
運動させ難いとされる
骨盤底筋の刺激を
狙った腹式呼吸法です
『そ』腹式呼吸法の仕方
◆発声
ホーミーのように
『そぉ↓~~~』と,より低い音で
声帯をアゴ下部から喉奥まで響かせ、
たとえば
コントラバスが鳴るように
体幹全体を響かせます
⇒体幹最下部の肛門まで
共鳴するイメージで
発声してください
◆表情
唇を縦に尖らせて
頬(ほほ)を絞ります
同時に
額にシワをよせて
眉毛を引き上げます
◆舌の位置
のど下奥へ
◆目的
目的1)下腹部を絞りこませることで
骨盤底筋群を刺激
骨盤底筋が緊張する
と
骨盤神経叢が刺激されます
骨盤神経叢が活性化すると
膀胱・子宮(前立腺)の自律神経が活性
膀胱、子宮or前立腺及び大腸の
副交感神経が刺激されて
迷走神経-内臓感覚や
内臓自身の機能が
活性化します
上図青線○囲い部⇒下下腹神経叢は
大腸、S字結腸、直腸に分布するだけではなく
膀胱、尿管、子宮、卵巣、前立腺、肛門等々に
くまなく分布し、
それら内臓の感覚情報を管理し
脳に逐一
情報提供をおこなう
重要な機能を有します
目的2)舌-喉奥下で声帯を響かせることで
喉の反回神経(迷走神経)を刺激
下図青○部は迷走神経の反回神経です
『そ』呼吸法での
舌の位置使いと
発声の仕方で
反回神経を刺激することができます
この自律神経は
声帯や嚥下機能を司っている
副交感神経です
この副交感神経群の活性は
誤飲、誤嚥でおこる
誤嚥性肺炎を根本から予防、改善させる
重要なターゲットと考えられます
最後に
この『う&そ』腹式呼吸法は
マルチな目的を有した呼吸エクササイズです。
WAJUはトイレに入るごとに、
この呼吸法と『まにね』呼吸法を
お経を唱えるが如く行なっています。
この習慣=ルーティンは
心身の活性として、
脳休息の瞑想として、、
マインドフルネス自己空間として、、
自身にとって
楽しみな一時でもあります。
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最後の最後に「注意点」⇒
『う&そ』腹式呼吸法も『まにね』呼吸法も、
吸気は鼻からです!
【鼻呼吸のすすめ】で説明した仕方で
舌を上顎に挙げて歯を食い縛らない
リラックスした鼻からの吸気呼吸をしてくださいね
Let,s Begin!
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